暦の上で「小春日和」に当たり、暖かで穏やかな一日である。と、いうよりも暑過ぎないか?
11月だというのに温度計は28度を示していて、小生は半袖のTシャツ姿やど。
アナログからデジタルの時代になったせいなのか、気候にも按配の良さがなくなって角が立つ。
節度をわきまえず、加減もしないでやりたい放題なのは困ったもんや。
ふと、『秋のソナタ』という映画のタイトルが頭に浮かんだ。
田舎暮らしを始めてから、日常的に映画館へ足を運ぶことがなくなったため、このブログにも映画の話題はあまり出てこなくなった。
ご飯を食べるのと同じように映画を観たり音楽を聴いたりして、生きていくのに欠かせないものだったはずが、いつの間にかなくても過ごせるように。多少の禁断症状はあっても、慣れてしまった。
『秋のソナタ』は、名匠イングマール・ベルイマン監督1978年の作品。
主演は銀幕美女列伝に燦然と輝くイングリッド・バーグマン(スウェーデン)と、公私ともにベルイマンのパートナーとして重要な役割を果たしてきたリヴ・ウルマン(ノルウェー)の2人。
北欧実力派美人女優が母と娘に扮し、正面からぶつかり合うシリアスな内容だった。
『カサブランカ』のイングリッド・バーグマンは、ハリウッドで花開いた。
初めてスクリーンで見た時、その美貌に打ちのめされ、北欧こそが美人の産地であると勝手に断定したほどだ。
またベルイマンの映画で確かな演技により深いテーマを体現させたリヴ・ウルマンからは、「知的美女」という新しいカテゴリーを教えてもらい、美人の定義が広がった。
どちらにせよ、まだ20代。新しい情報を貪欲に仕入れようと躍起になっていたころだ。
毎日が新鮮で常に更新を繰り返していた。誰にでもそんな時期はあるのだろう。
それから倍の年齢を数えて、随分と様変わりした。今は今で、よき日々ではあるが。