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一所不住



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礼節と品位忘れし隙間風

無為な日々であっても時間は徒に過ぎていくもの。
老爺には酷だ。何事も成さないまま(生きている限り何かを成しているはずだが)1年を振り返って、身体的な退化を実感するのみ、という現実を突きつけられる。

大して変わらぬ日常を淡々と繰り返す。こんなんではあかんなぁ、と漫然と考えているだけで、現状に甘えていては駄目であると自覚はするものの、さて、いったい何をしたいのか、今更何かをしようという気になれない。やっぱりあかんやないか。

若いころ無茶をしていたので、還暦まで生きていられるとは思っていなかった。
もし生き永らえたとしたら「人里離れた小さな庵でひとり静かに細々と生を繋ぐ」のが精々かもと、ぼんやり空想するのが関の山だった。これも若気の至りの一つやろ。

小路幸也『モーニング』と『スローバラード』を続けて読んでいて、いろいろ考えてしまった。少なくとも自分は分別ある大人にはなれなかった。
人間として出来の悪い老人ではあるけど、老母より先に死ねない、くらいは分別しているつもりだ。そのあとは、連れ合いと互いに老老介護一直線やな。

今日の新聞に載っていた、鷲田清一さんの「折々のことば」《持てる力を、他に使いようがないまま無駄遣いしてしまう、そこにこそ青春の魅力が潜んでいるのかもしれません。/トゥルゲーネフ/青春の特権は、「なんでもできる」ではなく「なんでもできると思える」ところにあると、19世紀ロシアの作家は言う。何をしたって同じと感じる現代の若者にはやや酷かも。一方、すぐにこの世から失せる身、できないことは何もないと、怖じ気なく思えるのが老いだとすれば、それも捨てたものでない。小説『初恋』(沼野恭子訳)から》

今回の表題は、自分の中で大事にしている言葉が「死語」となってしまいそうな社会の風潮について、失くしてほしくないなぁと、ふと思っただけ。

by rurou-no | 2018-12-20 10:27

知らぬまま棄たれ殺さる民あはれ

今週はずっと暑かった。12月だというのに「夏日」を記録するほどで、こんなんでええのかいな、と複雑な心境である。「冷え込む」という予報が出ている週末が怖ろしい。
暖冬は暖房費が節約できるから、貧乏人には有難いのだが、やはり四季がはっきりしていてこそ、豊かな自然環境が育まれるというもの。冬の寒さがあっての、という物や事には有難くない温暖化現象だろ

近ごろ特に感ずるのは、メディアの体たらくである。
かの米国では、あの大統領が発する「フェイクニュース」の一言で、嘘と実が反転してしまうのが日常となってしまったが、どちらが真実が分かりやすい。
ところが、この国では嘘や誤魔化しが検証もされずそのまま報道されるので、本当のことが見えなくなっている。権力の横暴を監視するはずのメディアは、権力の前に腰が引けて、あまつさえその代弁者に成り下がってしまった。

政府は辺野古米軍基地建設へ向けて、14日にも辺野古の海へ土砂を投入するという。
沖縄の民意を踏みにじり、問答無用の力づくで工事を急ぐのは、何を意味するのか。
戦争末期に本土の防波堤とされ、戦後は捨てられた73年前と何も変わっていない。こんな理不尽を許してはならない。

自国の民を大事にしない、弱者を痛めつけ強者におもねる政府の姿勢は、ある意味一貫している。沖縄の問題は本土の私たちの問題でもあるのだ。
原発事故によって土地を奪われ住居も仕事も奪われた、福島の避難者はまだ4万人もいるというのに、事故はなかったかのごとく原発を再稼働し、破綻したはずの高速増殖炉「もんじゅ」の後継炉の計画さえ発表した。

首脳会談で「一致した」とは、トランプの言いなりになるとの表明である。貿易の関税しかり、軍事兵器や戦闘機をどれだけ言い値で買わされるのか。
プーチンとも「一致」して、北方領土問題を後退させた。向こうの思うつぼだ。
何しろ外交ができないから、国益を安売りして何かした気になっているうつけである。

衆議院の「衆議」とは、多人数で意見を出し合って議論、相談すること。
行政側は法案の元になるデータが間違いだらけだし、質問にはまともに答えず問題をはぐらかしてばかり、立法側はスケジュール通りに強行採決するしか能がない。自公維の議員は仕事を放棄している。これほど形骸化した国会は、国民を愚弄するものである。馬鹿にされている民は、もっと怒らなければいけないのに。

洗脳され、国のために死ぬことが美徳とされた戦前への回帰が、じわじわと進行している。メディアに騙されるな。

by rurou-no | 2018-12-06 10:30

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