一所不住



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歴史成す浪速の春に稀勢魅せり

26日千穐楽だった大相撲春場所は、新横綱稀勢の里が相撲史に残る逆転優勝を成した。後々「奇跡の二番」として好角家の記憶に刻まれ、何かにつけて引き合いに出されるだろう。あり得ないことが現実に起こる、相撲の醍醐味を堪能した。

初日から12連勝していた稀勢の里は、13日め日馬富士との取り組みで左上腕筋断裂という重症を負った。休場止む無しと思われたが、14日めも出場し鶴竜に簡単に寄り切られてしまう。力が入らない相撲は見ていて痛々しかった。

大関照ノ富士はこの日、大関復帰を懸ける琴奨菊との取り組みで立ち合いに変化し、優勝争いの先頭に立つ。琴奨菊はこの一番で、大関返り咲きの夢は断たれた。ここは正面からぶつかり合い、力の差を見せつけて引導を渡す場面だった。
先輩大関への敬意の感じられない注文相撲にはがっかりした。

千穐楽。傷を負った横綱と古傷を悪化させた大関、手負いの者同士が対戦した。「事実は小説より奇なり」、得意の左が使えない横綱が本割と決定戦で2連勝して優勝する、と誰が予想できただろうか。右からの突き落としと小手投げは見事に決まった。

禿頭爺はテレビ画面の中の出来事に、驚きよりも、貴乃花の二の舞にならないように、という心配が先に立った。巡業へ出なくていいから暫く治療に専念してほしい。
理想の横綱を体現するのは勿論だが、横綱の責任もほどほどにすべし、だ。

いつ政権を投げ出すのかと待っていたのに、なかなか真相の解明が進まない8億円値引きで国有地を払い下げたアヘ友学園問題。
やましいことがなければ、詳らかに説明してすぐに終わっていたはず。官僚が記録を隠すのは、それだけの理由があるから、というのは政治的な常識。
証人喚問における国会議員の稚拙さと程度の低さは、胡散臭いオッサンがまともで正直な人物に見えてきた役割を果たしただけ。

寄付金の100万円は、官房機密費から出ているのはほぼ間違いない。億単位の金がいつでも領収書なしに使い放題だから、こればっかりは藪の中、突き止めるのは無理だ。
断定していい、この問題の本丸は首相と官房長官である。平成の疑獄事件なり。

by rurou-no | 2017-03-30 10:19

濡れ衣を晴らすすべなく封じられ

あれれ、もう1週間経ったんかいな。このところ続く体調不良は、日一日をやり過ごすのが精一杯で、気持ちに余裕がなくなっている。
1週間前から、首から背中にかけて鉄板を張り付けたような強い凝りと痛みを背負い込み、(借金はないのに)首が回らない。と前にもここに書いたのを思い出した。
この症状は忘れた頃にやってくる、招かざる客のようなものやな。

振り返ってもあっという間の7日間で、何があったんやろ。そうそう18日、「ロックンロールの創始者の一人」といわれている伝説のギタリスト、『ジョニー・B・グッド』のチャック・ベリーが、ミズーリ州セントチャールズの自宅で亡くなったそうだ。90歳。多くのミュージシャンへ影響を与えた偉大なる存在だった。

22日、「共謀罪」法案が閣議決定された。「オリンピック」やら「テロ対策」やら持ち出して誤魔化そうとしているが、その本質は、一般市民をいつでもどこでも意図的に犯罪者へ仕立てあげることができる極めて危険な法案である。検察と警察が恣意的な判断でなんでもできるのだ。つまりそれらを動かす権力の思うがままだということ。

個人の思想や信条が処罰の対象となってしまう。芸術活動や宗教なども例外ではない。戦前の国家総動員体制が進められ、管理と監視がより強固となる。
隣国の中国や北朝鮮を見れば、今の政府がやろうとしていることが重なってくる。
これは、連中の「教育勅語」礼賛にも通じるのだ。「個を捨て国家に奉仕し、天皇のために命を捧げろ」と。あほぬかせ!

前回わざと「勅語」の道徳的な部分を抜き書きしたのは、こんなことは上から押し付けられなくても、それぞれの関係や生活の中で学び育んでいけるものだからだ。
ちゃんちゃらおかしいわ。
強制された「勅語」によって、国民こぞって「戦時体制」へ右へならえした結果どうなったか、忘れてはならない。戦争に反対したばかりに犯罪者とされ、獄中で酷い拷問を受けた、数少ない勇気ある人のことを忘れてはいけない。

取り返しがつかない大きな犠牲と引き換えに手に入れた、主権在民、自由と民主主義を、亡国の徒である学習能力のない幼稚な国家主義者どもへ、簡単に渡したらあかんで。

by rurou-no | 2017-03-23 10:14

賢明を圧して牽強のさばりぬ

明日は彼岸の入りやというのに何が名残惜しいのか、まだ冬がこの辺りをうろついている。こちとら何の未練もないから、早く何処へでも行ってくれっ。
からだが冷える上に体調が頗る悪くて、この面を埋める指先の仕事もままならない。
そうこうしているうちに、パソコンまでフリーズしてしまった。どないしょ。
と、一旦消して初めからやり直した。うん、今度は大丈夫みたいやけど?

今週気になったのは、3.11政府主催追悼行事の首相式辞で「原発事故」の文言が消えたというニュース。わざとその言葉を避け、事故はなかったことにしようとする魂胆が露骨である。事故被害者を貶める、なんたる非道なやり方か。

事故は6年前の出来事でなく、6年間ずっと現在進行形で続いているのだ。
「収束」などするはずもなく、原子炉内部がどうなっているかすらわからない状態で、廃炉作業の先行きは見通しが立たないのが現実である。
それなのに「避難指示区域の解除」てか。何をかいわんやだ。

責任ある立場の者があの事故をちゃんと反省しないで、原発の再稼働や電気代の値上げで責任転嫁しているから、放射能を出した方は責められず、浴びた子どもたちがいじめにあうことになる。こんな理不尽が罷り通る社会ってあかんのと違うか。

理不尽さは、敗戦後72年にわたって日本の安全保障のための犠牲となっている、沖縄の現状にも通じる。その仕打ちたるやひどいものだ。心の底から腹が立つ。
電気は足りている。原発は危険やし高くつく。勘定に合わんでぇ。欲ったれどもが!

もう一つ。このところ「教育勅語」を認める風潮が大手を振るようになった。「危急の事態には公に奉仕し皇室を助けろ」という勅(天皇の言葉)をだ。
「父母に孝行、兄弟仲良く、夫婦仲睦まじく、友だちとは信じ合い、行動は慎み深く、他人に博愛の手を差し伸べ・・・」云々とも。

勅語を肯定しようとする連中は、敗戦の歴史を学習しないで、自分の都合のいいように正当化したいのだ。第二次世界大戦で国土を焦土化し300万人の同胞を亡くし(世界中で8000万人の犠牲者が出たともいわれる)、そしてアジアの人々を殺した反省をしてないからや。懲りずに国のため命を捧げろと言うのか、まことに嘆かわしい。

送信しようとしたら、えらそうにタイトルを入れろと指示しやがる。
う~ん、こまった。表題の十七文字を思いつかないど。

by rurou-no | 2017-03-16 11:15

でんでんとデタラメばかり地金透け

先週の金曜日から、いよいよ眼にきた。痒みやらショボショボ感やらで涙目状態に。活字を読むのもままならず、ましてや内容が頭に入ってこない。
「寒のもどり」で、3月になっても冬みたいに冷や痛い風が木々を揺らす。この風とともに花粉が飛んでくるやなんて、あまりの仕打ちやないか。ティッシュが手放せぬ。

刑事事件となって当然の案件なのに、検察が動き出さないのはどうしたことかと訝しいのは、豊中市に建設中の小学校。さては圧力か、とは誰しも思うところ。
系列幼稚園のおぞましい動画は、北朝鮮のそれと見まがう映像に目が点になった。強制されている子どもたちが哀れで、とても直視に堪えない。

化けの皮が剥がれた、馬脚をあらわした、地金が出た、要するに連中の本性はこれである。仲良し組が先走ってやっている悪事で、現政権が目指しているところが露わになった。つまり北朝鮮との親和性が極めて高い。ここで繰り返し言ってきたとおりや。
連中のいう「憲法改正」とは、北朝鮮や中国のような全体主義国家にしようとする企みなのだ。個人の自由が決定的に奪われてしまう。

亭主は言い逃れに終始し、女房はまるで他人事の権力者夫婦は、小学校の件、愛媛の大学の件など無関係なはずはない。夫婦して手が後ろに回ってもおかしくないぞ。国の土地やら金(税金!)を好き放題にして、とんだ愛国者やな。
大統領さえ訴追する韓国の検察、権力批判を恐れないアメリカのメディアが羨ましくなる。検察やメディアが機能不全なこの国で、民主主義は地に落ちた。暗澹たる気分や。

個人情報保護法、安全保障法制、共謀罪、憲法改正と続く戦前の体制、軍事国家への道をどこかで止めなければ、次世代へ申し訳が立たんで。

今週も連れ合いの本棚より、アンヌ・フィリップ『五重奏』、扉野良人『ボマルツォのどんぐり』。どちらも晶文社刊。

by rurou-no | 2017-03-09 10:23

冤罪をまた増やすのか悪法で

「2人以上が集まって話し合い、計画」しただけで罪に問うことができる悪法「共謀罪」が、来月上旬にも閣議決定されるとか。
これは無実の人を、いとも簡単に犯罪者へ仕立てあげてしまうための法案だ。
それでなくても歴史を見れば、数多くの冤罪事件が存在することに驚くはずである。

これによって、政府のやり方に批判的な話をしたからと、逮捕していいことになる。
戦時中、「戦争は負けるぞ」と口にしただけで、憲兵に引っ張られ拷問を受けたという、信じられない暴挙が繰り返されるのだ。
何やらでんでんぬかす能無しへ権力を与えたばっかりに、この国がどんどん良からぬ方向へ進んでいく。一つの道しか知らないバカは、立ち止まって考えることができない。

つくづく、自分の無力さを嘆く。何もできずこんなとこでぼやいているだけやなんて、我ながら情けない限りである。
     頻繁な句会柳人怪しまれ(埼玉県 小島福節)=朝日川柳

2月は、後々「あの時は」と話のネタに困らないくらい色々あった。理不尽な夢を見た連れ合いは、理不尽な出来事が立て続けに起こり、深刻な夢を見た禿頭爺には、次々と深刻な事態が発生した。
長い人生の中でこんな時もあるやろ、と受け止めるしかないけど、月替わりをきっかけにその流れが変わることを願う。果たして光明は射してくれるやろか。

しんどい時期やからこそ、本が気持ちの安定を保たせてくれる。
連れ合いの本棚から、
奥成達『宮澤賢治、ジャズに出会う』、石田千『あめりかむら』、カズオイシグロ『夜想曲集』、絲山秋子『エスケイプ/アブセント』の4冊を続けて読む。

●賢治のジャズ詩を糸口にして、大正モダニズムから上海バンスキング後に至る日本ジャス史。●主人公が辿る、鶴橋から上本町辺りと思しき懐かしい大阪の情景。●音楽にまつわる5つの短編。●元活動家のトホホな現実。後の2冊はほとんどギャグ小説で、登場人物に似た心当りを思い出させるだけに、哄笑をこらえながら一気読みしてしまった。

by rurou-no | 2017-03-02 11:22

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