一所不住



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理想論でなく現実論として

昨日(26日付)の新聞に、ノルウェーの平和学者であるヨハン・ガルトゥング氏のインタビュー記事が出ていた。彼は「積極的平和」の概念を提唱し、その実現のため半世紀近くに亘って活動を続けている。曰く、戦争のない状態は「消極的平和」にすぎず、貧困や差別といった構造的な暴力のない「積極的平和」を目指すべきだ、と。

ここで禿頭ジジイが何度か指摘してきたのは、これである。
「積極的平和」という言葉だけを剽窃し、中味を全く逆の方向へ進めようとしているのが、「バカのアベ」政権なのだ。

「積極的平和は平和を深めるもので、軍事同盟は必要とせず、専守防衛を旨とします。平和の概念が誤用されています」
「参院で審議中の安全保障関連法案は、平和の逆をいくものです。成立すれば、日本は米国と一致協力して世界中で武力を行使していくことになるでしょう。そうなれば、必ず報復を招きます。日本の安全を高めるどころか、安全が脅かされるようになります」

「日本が米国とともに集団的自衛権を行使するようになれば、中国はさらに軍備を拡張するでしょう。その結果、東アジアにはかつてない規模の軍拡競争が起きる。そこまで考える必要があります」
「国際紛争を解決する手段として武力を放棄した憲法9条1項を堅持すると、国連総会の場で表明することです。条文と矛盾する政策は改め、攻撃能力の高い武器は手放す。そのうえで各国に9条の採用を呼びかけて欲しい」

「日本が米国と軍事力を一体化させていけば、中東で米国の主導する作戦に従事することになるでしょう。そうなれば、植民地主義の継続に加担してしまいます。米国に追従するのではなく、歴史にもとづく独自性を、外交において発揮してもらいたいです」

このジジイが折々ぼやいていることを、ちゃんと整理してわかりやすく話してくれている。
こういうことなんや。「安保法案」が「戦争法案」であり、あかんのは明白である。

卑屈なまでに米国へ従属しようとしている政府の態度は、腑に落ちない。それに、日ごろ「自主憲法制定」などと威勢よくほざいている連中が、米国の忠犬アヘ公となっている政府に沈黙するのもおかしなことだ。よってたかって、強きにおもねり、弱きの前でえらそうに振舞うアヘ公と同類、個人的な利害しか頭にないということか。
by rurou-no | 2015-08-27 14:01

多事多端なり

同じ町内であっても、実家とは離れた地区に住んでいることで逃げ場所があったから、まだましだった。田舎の初盆は多事多端、さまざまな決まりごとが静けさを追いやって、慌ただしい盆行事にしてしまう。
ある意味、しめやかな悲しみに浸る暇を与えない、生活の知恵なのかもしれない。

生まれ育った地は、半島の突端の町から(今は橋で繋がったが)海を隔てた島の、もっとも遠いところに位置する小さな集落、僻地の中の僻地である。
閉鎖的な気質は、古くからの習俗も変わらず伝承されることが多い。

11日に檀那寺へ地区の役員や初盆の家族・親戚など大勢参集して新仏をお迎え(何というのか知らない)する。そのあと精霊棚飾り、翌日に棚経、という段取り。
14日、15日に地区の人はみな、初盆の家を順番に廻ってお参りする(今年は七軒)。
もちろん供養の盆踊りもあって、16日は精霊さま。小船に乗せ海へ送る(最終的に焼却)。

田舎で暮らすのは大変なんや、と改めて思う。風習やしきたりに否応はなく、有無を言わせず参加が求められる。勝手は許されず、慣例に従うしかない。
幸いにして、出生地にも住居地にも根を張らない中途半端な状態は、周りから何の期待もされない楽なポジションだ。無責任ともいえる。それでも逃れられない付き合いはあるけど。

この1週間は非日常の時間が多かったせいか、あれっもう木曜日かぁ、次は何からやったんかいな、とパソコンに向かう体たらくだ。
実際は「多事多端」というよりも、自分の意思で行動するのでなく、決められた器に合わせていく作業がストレスとなって、疲労を残した。

そうそう、14日午前3時半ごろ、彗星を見た。連れ合いが寝る前に「今夜は3時ごろ彗星が見れるって」と言ったので、バカ正直に起きて夜空を仰ぎ見た。確かに、かなり明るい星が飛んでいたが、何彗星なのか聞かないままだった。名前を聞いてもすぐ忘れるから同じか。
(追記)昨日帰って来た連れ合いが教えてくれた。ペルセウス座流星群。彗星やのうて流星。そういえば「ペルセウス流星群」と言っていた気がする。老人のええかげんな耳と勘違いが間違いを生じさせるのだ。反省。
by rurou-no | 2015-08-20 14:26 | 地域

割れ鍋に綴じ蓋

立秋が過ぎ、猛暑と豪雨の夏はどこまで続くのか。例年に比して今年の紀南地方は、雨が少なく猛暑が突出した夏となったが、昨夜は1週間ぶりの雷雨で、ゆっくり眠れなかった。今日は土砂降りの雨と晴れ間が交互にやってきてせわしない。「元台風の低気圧」の影響だと。

今週は、9日「長崎原爆忌」を経て、70年目の「8.15」がやってくる。
公式には9月2日の「ポツダム宣言受諾調印」をもって戦争終結となるが、一般国民の感情としては天皇による玉音放送があった8月15日、戦争に負けたことを知り、死の恐怖から解放され自由と安堵を得た日として、記憶に刻まれていく。

昨日、戦後70年経ってもまだ事実上の占領状態にある沖縄で、また米軍ヘリの事故があった。もちろん日本政府は何の手出しもできない。「地位協定」では、米軍が日本政府の上位にあるからだ。「安保法案」しかり、「辺野古基地」しかり、独立国の矜持はおろか、ひたすら米国の言いなりになるのが、この政府の立場である。醜悪なほどの媚びへつらいは、見苦しいし情けない。
いったい何のためだか、優先順位がおかしなことになっている。

大震災の月命日に当たる11日には、川内原発を再稼動した。福島第一原発の事故を反省せず、責任から逃げ、とうとう何もなかったことにしてしまう。失敗から学ぶことを知らない。
この国のシステム、国民の意識のレベルがそれを許している。つまり我々の問題や。
お先真っ暗な時勢ではあるが、若い人たちの動きに光明を見出せそうだ。

タイトルを「割れ鍋に綴じ蓋」としたのは、数日前にあった連れ合いの信じられない行動を目にして、自省も含めて思いついた言葉である。割れ鍋にはそれに相応しい綴じ蓋があるのやなと。
たぶん似た者同士なんやろ。

「落語みたいや」と口にした行動は、到底当方には理解の及ばぬことであったが、勘違いが勘違いでなかったという落ちまでついて、なかなかの一席となった。
件の顛末に触れるつもりが、幸か不幸かマクラが長すぎてネタに入るスペースがなくなった。
by rurou-no | 2015-08-13 13:02

土俵際

昨夜は一晩中、稲光と雷が止まなかった。もっとも眠ってた間のことは知らないが、夜中に何度も目覚めて、そのたびに光と音が繰り返していたから、多分ずっとそうやったんやろ。
このところ異常な高温が続いて、補給した水分がすぐに汗となって流れ出てしまう按配で、年齢のせいもあるのか、からだが引力に負けて普通に保てない。ようするに夏バテやな。

今日は「広島原爆忌」。愚かな人類は70年経ってもなお、おぞましい核爆弾を失くせない。
広島の人たちが身をもって示してくれた、筆舌に尽くしがたい苦しみを知れ。
学習能力と想像力の欠如は、彼らに寄り添うことすらできないのか。

「原爆投下によって戦争を終わらせることができた」という加害者側の詭弁がまかり通るのも、いさぎよく敗北を認められなかった軍部のバカどものせいである。
勝てるはずのない戦争を始め、大本営発表で国民を騙し、扇動して見殺しにした。
焦土と化した土地、奪われた300万人の命、そうした事実に向き合ってちゃんと反省してこなかったツケが、今まさに土俵際の攻防にある安保(戦争)法案に表れている。

「批判するマスコミはつぶせ」「法的安定性は関係ない」「戦争に行きたくないのは利己的考え」、それぞれ議員の資格を剥奪してしかるべき言動が、バカのアベの取り巻きから発せられる。これらはすべて官邸の本音であろう。下品で頭の悪さばかりが際立つ。語るに落ちる。
こんな連中がやろうとしている法案なんて、そもそもあかんやろ。

8月4日付新聞に掲載されていた、米国の歴史家ジョン・ダワー氏の記事は秀逸だった。
わが意を得たりとはこのこと。日ごろ考えていたことを的確に表現してくれていた。
「1946年に日本国憲法の草案を作ったのは米国です。しかし、現在まで憲法が変えられなかったのは、日本人が反軍事の理念を尊重してきたからであり、決して米国の意向ではなかった。これは称賛に値するソフトパワーです。変えたいというのなら変えられたのだから、米国に押し付けられたと考えるのは間違っている。憲法は、日本をどんな国とも違う国にしました」
「日本のソフトパワーが試練にさらされています。集団的自衛権の行使に踏み込み、日本を『普通の国』にするというのが保守政治家らの考えですが、普通とは何を指すのか、私には分かりません。国際的な平和維持に貢献するといいつつ、念頭にあるのは米軍とのさらなる協力でしょう。米国は軍事政策が圧倒的な影響力を持っている特殊な国であり、核兵器も持っている。そんな国の軍隊と密接につながるのが、果たして普通なのでしょうか」
by rurou-no | 2015-08-06 13:52

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