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一所不住



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もろびとおどりて

全国的に尋常じゃない暑さで、熱中症による死者が多く出たと聞く今年の夏、いったいいつまで続くのかと暗澹たる気持ちになる。暑さにやられて溶けかかった脳味噌では考えることもできない。
それでも今日は32度、まだまだ涼しい。なにしろ常に35~36度をキープしていた我が家だから、やっぱりちゃんと秋はやってきてくれると信じよう。
けど、冬になったらなったで寒さに文句を言う人間って勝手なものだとつくづく思う。

今年は実父と義父の初盆が重なった。
さまざまな初盆のしきたりは、何事も初めてで戸惑うことが多かった。
時間が重ならなかった棚経だけは両家に立ち会ったが、地区は違えどだいたいが同じ日時に同じ行事が行なわれるため、ほとんど実家の方で過ごした。

Uターンした5年前、物珍しさもあって出かけた盆踊りや精霊流しは、いつの時代に迷い込んだかと錯覚するほど現実感がなく、その寂しく静かな光景は映画の1シーンを見ているようだった。
おそらく長い都会生活で身に染み付いた感覚との乖離に、カルチャーショックを受けたのだろう。

今日のタイトルは盆踊りへ出かけたときに浮かんだ。
死者を供養する念仏踊りが起源とされるらしいが、この地区には昔から伝わる地踊りを踊れる人がいなくなり、もっぱら「炭坑節」やら「東京音頭」などの民謡?と地元の「串本節」、そして「串本育ち」なる歌謡舞踊もあって賑やかだ。やかましいと言っても良い。
自分のときは、こんなうるさい音楽での供養は勘弁して欲しいものだと早々に逃げ帰った。

盆踊りを否定するつもりは毛頭ないので念のため。元来、踊りは大好きだし。
明日は、古い友人たちの踊りを京都まで見に行くことになっている。彼らの元気な姿を目にするだけで嬉しいのに、間違いなく面白い舞台になるはずだから大いに楽しみだ。
久しぶりに電車での遠出は都市の喧騒に耐えられるか、それだけが心配である。
by rurou-no | 2010-08-28 14:19

「平和展」わが町でも

今月はやっと2本目の投稿。暑さにかまけてサボっていた。
エアコンも扇風機も体に合わないから、と使わないでいると室温は常に30度を超えたままで、じっとしていても汗が流れ出るという限りなく自然に近い環境の家である。
もっとも新陳代謝機能が弱い小生は「武士は食わねど高楊枝」を決め込んで涼しい顔をしていられるが、連れ合いは大変だと思う。タオルを首にかけて噴き出す汗と格闘する様を見ると申し訳ない。

さて8月は6日、9日、15日と、戦争について考えるきっかけとなる象徴的な日が続く。
新聞やテレビも年に1度の恒例行事化した特集記事や番組で愚かな戦争を振り返り、検証する。
戦争協力したメディアの責任をどこまで自覚しているのか、心許ない危うさはあるものの情報開示という面では必要な作業だ。あの時何があったのか?なぜ分けも分からないまま戦争へと駆り出されたのか?戦後65年経ち戦争を知る人は少なくなった。

戦時中は帝国海軍航空隊の基地があったわが町でも今年初めて「平和展」が開かれた。
造船所に飛行場、通信基地など、いろんな人から断片的に聞いていた当時のことをまとめて展示しており、興味深かった。ただ資料の少なさと展示方法は今後の課題だろう。
当然日本軍は一切の資料を残していないため、米軍の記録を参考にしたという。こんな田舎の小さな基地まで詳細に調べていた米軍には恐れ入る。

昨夜たまたまNHKで「"玉砕"隠された真実」を見た。アッツ島で頼みの援軍も派遣してもらえず全滅した部隊の生還者の証言は、大本営作戦司令部の無責任と無慈悲を伝えていた。
ちょうど文庫本になったので遅ればせながら、百田尚樹著の「永遠のゼロ」を読んだばかりだった。孫が零戦搭乗員だった祖父のことを調べようと祖父を知る人を訪ね歩く。いろんな人の話から浮かび上がってくる「臆病者」と言われた凄腕パイロットの姿と彼の心情。よくぞ書いてくれた。

およそ310万人が亡くなった戦争。殆んどがバカな軍エリートに殺されたと言っても過言ではない。
繰り返してはならない過ちを繰り返そうとする輩が蔓延っているのも悲しい現実だ。
いかなる理由があろうとも人と人が殺し合う戦争はあってはならないと思う。
by rurou-no | 2010-08-13 11:30

力士の矜持はどこへ

相撲協会が存続の危機にある。
と、外野席からはそう見えるのだが、当事者らにはそれほど危機感があるのだろうか。
開催が危ぶまれた名古屋場所も無事に終了し、改革への話し合いは継続して行なっていくらしい。

今回問題とされた暴力団とのつながりや賭博行為については、協会のあり方を根本から問い直す議論をしないと、何がいけないのか曖昧なままになってしまうような気がする。「公益法人」返上の覚悟が求められていることを認識してもらいたい。

大鵬と柏戸の「柏鵬時代」に相撲の洗礼を受け、放課後の小学校でテレビ中継を見て育った大相撲ファンの一人として、ゴタゴタ騒動続きの相撲協会にはしっかりしてほしいと強く思う。

京都や大阪で仕事をしていた当時は、もっぱら民放で深夜に放送していた「大相撲ダイジェスト」を通して相撲を楽しんでいた。仕事から帰った時間くらいにやっていたので、頭を切り替えるのにちょうど良かった。日が変わるころの帰宅が多かったものの、うまくいけば幕内全取組が見られた。

ところで諸般の事情から夕方のNHKの相撲中継を見る機会があり気になっていたのが、このたび槍玉に挙げられている「維持員席」のお客さん。具体的にどこの席がそれに当たるのか、報道通りテレビに映っている席がそうだとすると、以前と比べ顔ぶれのレベルが変わってきていた。

砂被りはよっぽどの好角家が座る場所だと思っていたのに、角力(すもう)好きの顔をしていない人が目立つようになっていることだ。毎日同じ席で声援を送る御馴染みの贔屓筋とは明らかに違う、素人が増えてきているのだ。
接待は前からあったと思うが、近ごろはマナーをわきまえない下品な客が多くて見苦しい。

そして力士。相撲は興行ではあるが伝統的に神事の一面を備えている。土俵上での所作は決められた作法通りしなければならないのに、乱れが目に付きみっともない。美しい所作と激しいぶつかり合いが合わさったところに大相撲の醍醐味があるのだ。今こそ力士の矜持を見せてもらいたい。
by rurou-no | 2010-08-01 13:53

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