一所不住



トーテムポール

アラスカの大自然、そしてカリブーやグズリー、ムースなどの動物たち、そこに暮らす人々の
姿を、素晴らしい写真と愛情溢れる真っ直ぐな文章で紹介してくれた 星野道夫 さん。
ヒグマの生まれ変わりとまで云われた彼が、そのヒグマに襲われて命を落としてから10年が
過ぎた。彼がいなくなった、彼の写真と文章が残った、この二つの事実は拭いようもない。

彼の写真集や本を通して、漠然としたイメージしか持っていなかったトーテムポールのことを
具体的に知ることとなった。

おもに南東アラスカ、カナダ北西ブリティッシュコロンビア、北アメリカ北西海岸一帯に住む
トリンギット族やハイダ族、チムシアン族、クワキウトル族などの先住民が、氏族のシンボル
として作ってきたものらしい。

そこでは氏族の紋章・歴史・伝説・神話が、動物や植物、自然現象といった形で象徴的に
表現されている。
興味深いことは、この紀伊半島の熊野地方でヤタガラスとして馴染みのある ワタリガラス
がサンダーバード、イーグルとともに 神聖な鳥として彫られていたことだ。

各地域に共通した神話では、創世主として人類に光・火・水を与えたことになっている。
熊野とアラスカ、カナダ北西海岸が、ワタリガラスを通して繋がった。
人類の大いなる旅が ユーラシア大陸からベーリング海峡を渡り、アラスカへと向かった。
そして別のグループは、南下して日本列島へと辿りついたのである。

トーテムポールは腐食しやすい木で作られているため、古いものは残っていないそうだ。
何故ならば、「自然(大地)から作られたものは自然(大地)に帰るものだ」 という考え方が
あるから。朽ち果てて土に返り、森を再生する力となる、自然への叡智・哲学があるのだ。
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by rurou-no | 2007-02-27 10:50 | 言葉・本
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