一所不住



星の流れに

     星の流れに 身を占って 何処をねぐらの 今日の宿
     荒む心で いるのじゃないが 泣けて涙も 涸れ果てた
     こんな女に 誰がした
                    作詞 清水みのる  作曲 利根一郎  歌 菊池章子


子供の頃に、いわゆるナツメロとして聴いた流行歌である。
敗戦後の混迷した世の中を生き延びる為に、春をひさぐ身の上となった女性がモデルで
あると理解している。子供心にも漠然とそんな事情が察せられた。

現代のように音楽が消費されるものと違い、ちゃんと人々の心に届いて 共有しあっていた
時代の流行り歌だ。ここで歌われている女性に同情したり、蔑みの目で見たりとそれぞれ
複雑な感情を抱えてはいたが、誰もが自分や自分の家族が そうなったかも知れない事は
分かっていた。それが戦争の現実である。

今この国では、憲法を変えて戦争が出来る国にしようという動きがかまびすしい。
憲法9条を守ろうとする人たちに対し、「平和ボケ」という言葉で批判する輩もいた。
ここで声を大にして言いたい、戦争したがっている奴等こそが「平和ボケ」しているのだと。

人と人が殺し合う戦争には、正義もヘッタクレもありはしない。そこには傷つけられ、命を
奪われた無数の人々、血と涙の海に累々たる屍が無残に転がっているだけである。
「平和ボケ」した奴等の頭には、戦争がもたらす悲惨な現実への想像力がないのだ。

為政者・権力者は自分だけは安全圏にいて、威勢のいいことばかりほざくのが常だ。
戦争を放棄した、その姿勢こそが世界に誇れるものであり、世界中の人々が羨望の眼差し
で視ている事実に、もっと自信を持つべきだと思う。
by rurou-no | 2007-02-23 10:05 | 言葉・本
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