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一所不住



道楽なら 『胴乱の幸助』

道楽にも色々あるが、喧嘩の仲裁が道楽という御仁がいる。
上方落語に 『胴乱の幸助』 という噺があり、裸一貫無一文から一代で大店を作り上げた
旦那が主人公。その名を小林幸助といい、又の名は「胴乱の幸助」。

この幸助さん、子供のころ丹波の山奥から出てきて 還暦の歳まで働き詰めで、何の
楽しみも持たず実直な真面目一方のお方だった。《呑む打つ買う》とは縁がなく、芝居
は見たことがない、寄席へ行ったことがない、浄瑠璃を聞いたことがない、というもの。

楽隠居の身となった今 たった一つの道楽が、揉め事を見付けては間に入り、胴乱(財布)
を出して物事を収めること。お馴染みの喜六清八の両人も、嘘の喧嘩をして仲裁に入って
もらい、まんまと小料理屋で一杯せしめる。

たまたま浄瑠璃の稽古で耳にした、姑の嫁苛めを現実の事と思い込んだ幸助さんは、大阪
から京都まで三十石船に乗って(これが下げの伏線になっている)やってくる。
「柳ノ馬場押小路虎石町西側、帯屋長右衛門~」 子どもでも知っている、お半長であった。
人形浄瑠璃〔桂川連理柵「帯屋の段」〕 お半と長右衛門による桂川での心中事件が題材。

堅物ゆえに、誰でも知っている浄瑠璃の一節までを まともに受け取ってしまう幸助さんの
人間の良さが可笑しみを誘う。演者の技量が問われるネタだ。

さて自分は何の道楽かと考えてみたら、《呑む打つ買う》はしないまでも、芝居は見る、寄席
へは行く、浄瑠璃は聞く、で さしずめ身上をなくすほどの「文化」道楽とでもしておこう。
by rurou-no | 2007-02-19 13:10 |
<< 助っ人の名前が由来 「超芸術ト... 女道楽 >>

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