いろは47文字+2文字の順番通り 言葉を探して最後まで辿り着いた。
まだ濁音、半濁音が残っている。
これも、連れ合いが書いている順番に倣って続けてみよう。まずは 「ぱ」 から。
「パラード」 は、
エリック・サティ が作曲したバレエ音楽のタイトル。
1917年5月18日 パリのシャトレ座にて初演された。
台本 ジャン・コクトー 舞台美術と衣裳 パブロ・ピカソ 振付 レオニード・マシーン
指揮 エルネスト・アンセルメ 出演 ディアギレフのロシアバレエ団
このメンバーで創った舞台、とはどんなものだったのかと想像を巡らす。
是非とも、この目で確かめたかった。90年も前の出来事である。
「パラード」 とは、サーカスや見世物小屋の前で 芸人たちによって行なわれる
客寄せのことを指すそうだ。芝居小屋の木戸口での 口上のようなものか。
マルセル・カルネ監督の 「天井桟敷の人々」 で、パントマイム役者バチストに扮した
ジャン・ルイ・バローがやっていたのを思い出す。
日本では見世物小屋といったら、祭りや縁日で建つ怪しげな小屋とのイメージが強い。
騙されるのが分かっているのに、覗いてみたくなる。だけどあの小屋の中では、今では
後継者がいなくて廃れてしまった、人間技とは思えない芸 「人間ポンプ」 も披露されて
いたことを忘れてはなるまい。いかがわしげな見世物とともに 記憶に留めておこう。