一所不住



十九歳の地図

佐藤春夫 有吉佐和子 とともに、和歌山県出身の 代表的な作家として
中上健次がいる。
彼の初期の作品 「十九歳の地図」は 後に、柳町光男監督 本間優二主演 
で映画化された。

19歳の時、東京で この小説の主人公と同じように 新聞配達をしながら 
社会と自分への 不満と鬱屈を抱えて、悶々たる日々を送っていた。
いつしか 大学とは逆方向の電車に乗り、銀座並木座や池袋文芸座などの
名画座へ通いつめるようになった。
映画館が自分にとっての居場所であり、学校だった。

そして、出奔を実行する。
ニセの脅迫電話をかけるのでなく、現実逃避をするしか出来なかった。

地図を広げて、逃げ場所を探す。安住の地など 何処にもないのが 
分かっていながら、街から街へと流れ歩く。
立ち止まると 自分自身が壊れてしまいそうな恐怖心に 追われていた。

根無し草として、放浪の始まりである。
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by rurou-no | 2006-10-22 17:48
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一瞬を、永遠に
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