哲学者
代表的な著作に 『「いき」の構造』 がある。
#ようするに九鬼は、「江戸の鉄火」と「ヨーロッパの
形而上学」と「京のはんなり」を、その土地からも
その言葉からも吸い込んでいた。 (松岡正剛)
江戸時代の遊郭に身を置き、「媚態」「意気地」「諦め」から
「いき」=「粋」とは何かを明らかにしていく。
「粋」=上方では 「すい」
当時の新興都市で、先端文化の華が開いた江戸に対し
成熟した文化と経済に支えられた、難波の都大坂では
より洗練された、深い意味合いで使われていたようだ。
江戸の「いき」に憧れ、上方の「すい」を知る。
野暮な人間にだけはなるまいと、身を処してきた。
果たして どこまで行っているのか?
「粋」への道は遠い。