一所不住



「第七官界彷徨」

尾崎翠という稀有な才能をもった作家の
小説を読んだ時、読書する快楽の
新しい扉が開いた。

それまでは 小説に限らず、文章を読むことは
まず、書かれている内容を理解し、想像を巡らせたり
そこに自らを投影させたりする作業であった。
ところがこの 「第七官界彷徨」 は そうした作業を
受け付けなかった。

なにやら 奇妙な面白さは、感覚器官を刺戟した。
いみじくも彼女自身が言う
「私はひとつ、人間の第七官にひびくやうな詩を
書いてやりませう。」
の罠に はまってしまった。

美術作品を前にしたときに そうしていたことを
本でも同じだと 気付かされた。
わかろうとしなくてもいい、感じればいい と。
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by rurou-no | 2006-10-07 13:28 | 言葉・本
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一瞬を、永遠に
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