前回、語彙に乏しい知性なき首相のトンデモ発言を「流行語大賞」候補と茶化していたら、すぐあとに本命となりそうな言葉が飛び出した。
「アモーレ」、これこそ多岐にわたって応用でき、なおかつその場にいるみんなが良好な関係を共有できるいい言葉だ。サッカー、インテルミラノの長友選手がマスコミから交際中の女性について聞かれ、リップサービスで「ぼくのアモーレです」と発言した。
すでに、その使い方違うで、と突っ込みたくなる誤用「アモーレ」が各方面に広まっている。流行語というのは、こんな風にして誰もが使う言葉となっていくんやな。
「アモーレ」「ティアモ」は、中学生のころに流行歌を通じて覚えた言葉で、イタリア出身の歌手が「アモーレ!」「ティアーモ!」と叫ぶように歌っていたのを思い出す。
習い始めた英語もままならないときに、このイタリア語は刺激的だった。
感情を素直に言葉へ置き換える、言葉による「表現」というものを感じた。
かと言って、イタリア語を勉強しようとか、そういう流れにならないのが田舎のボンクラである。英語ですら拒絶反応があった劣等生だし。
後にイタリア・ローマへ足を踏み入れたとき、「チャオ」「ボンジョルノ」「グラッチェ」「ブオノ」「ペルファヴォーレ」「ミ・スクージィー」「アリヴェデルチ」「シー」「ノ」など片言を覚えたけど、とうとう「アモーレ」「ティアモ」を発する機会には遭遇しなかった。
長友選手が出場したサッカーの国際親善試合、観光ついでに試合をしてるようなブルガリアには大勝したが、ボスニアヘルツェゴビナには1対2で敗戦。代表チームの弱さが露呈した試合となった。Jリーグのレベルの低さ、アジアとヨーロッパの歴然としたレベル差など、相変わらずの現実を突き付けられた。サンフレッチェの浅野選手、第1試合途中出場でPK決める。第2試合フル出場。これからに期待。