チゲとは韓国の鍋料理のこと。入れる具材によって〇〇チゲと呼び名が変わると聞いた。
だいたいは唐辛子がたっぷり入った辛い料理で、冬が極端に寒い韓国ならではのもの。
日本人にはキムチ鍋という言い方が一般的で、分かりやすいと思う。
ここには何度か書いているが、小生は国内外を問わず旅先で食べる物が合わなくて困った経験はあまりない。「味覚は保守的」なんてとんでもない。
新しい味覚を味わう楽しみこそ旅の醍醐味であり、至福の時なのだ。
たとえば、外国から帰るとすぐに和食なんてことにはならず、数日前までいた国の料理を食べるためレストランを探して出かける口だ。幸い大阪では外国料理のレストランを見つけるのはたやすい。
旅をするたびに味覚の幅が広がるから、こんないいことはないのである。
韓国へ初めて行ったのは80年代初頭。
それまでもキムチは食べていたが、ソウルで食べたキムチが旨くて大好物になった。
チゲはプサンでだったか。とにかく美味しかった。辛いものはそれほど好みではなかったのに、味覚が変わってしまったようだ。ちなみに焼肉もほっぺたを落としそうになった(これはソウルで)。
さて、寒くなるとわが家でもチゲ風の鍋が定番料理として、しばしば食卓に上がる。
からだが温まって暖房費の節約にもなるから一石二鳥というわけだ。
近ごろは、(最後でなく)初めからご飯を入れるという反則ぎりぎりの食べ方が小さなブームで、これがまた旨いから癖になってやめられない。
最近はほとんど外食しなくなったが、食材はあちこちからいろんな物をいただけるし、その気になれば大概の物は手に入れることができる(金さえ出せば)。
ビンボーしててもなんとか生きていけるのはありがたいことや、と今日は殊勝にまとめとこ。