一所不住



クマの冬ごもりはどないなったんやろ

これまでもあったが、今年ほど頻繁にニュースで聞いたのはあまりなかったように思う。
冬ごもりに備えて食料を確保するためにクマが人里へ現れ、人と出会って襲ってしまう事故が多くなった。
今さら言うまでもないが、山の荒廃によって山で得られる食料が少なくなったこと、クマと人を分ける役割を担っていた里山の消失など、人間の活動による環境破壊がもたらしたものが主な要因だろう。

ふと、北海道へバイクツーリングしたときのことを思い出した。
かれこれ四半世紀も前になるが、知床の羅臼キャンプ場でテントを張ろうとしたら「去年、そこでテントを張っていた兄ちゃんがクマに襲われて大怪我をしたから気をつけてな」と声をかけられた。こっちはそんなこといきなり言われても、日が暮れて来てるし早く温泉にでも入って冷えた体を温めたいと思っていた矢先で、今さら場所を移動する選択肢はなかった。
「ほんまにやってきたらどないしょ」と怖れを抱きながらも、クマの生活圏へ入ったんやと感慨深いものがあったことを覚えている。

今日はクマの話じゃなくて冬ごもりの方だった。
貸家を転々としている田舎の生活も、Uターン後4ヵ所目の住まいになった。
まもなく2ヶ月になろうとしているこの家は、築年数すら定かでなかったこれまでの古~い家と違い、比較的新しくて築20年ぐらい。日当たりも風通しも良く、使い勝手はまあまあ良いのではないか。天気のいい休みの日は窓という窓を全開にして家の中に風を入れている。

東側と北側が藪になっているせいか虫が多く住み着いている。蜘蛛は家の周囲に巣を張り巡らして、どこから入ってくるのか夜になると家の中でくつろいでいる。大変なのはアルゼンチンアリという外来種のアリが大きな顔でのさばっていることだ。「地球の反対側からわざわざやってきたんやから好きにさせてもらうけんね」といわんばかりに堂々としたものである。

虫の話でもなかった。冬ごもりだ。
引っ越し4ヵ所目にしてやっと冬ごもりに相応しい家と出合ったということ。
ますますぐうたらになりそうでやばい。
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by rurou-no | 2010-11-23 13:51
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