今月はやっと2本目の投稿。暑さにかまけてサボっていた。
エアコンも扇風機も体に合わないから、と使わないでいると室温は常に30度を超えたままで、じっとしていても汗が流れ出るという限りなく自然に近い環境の家である。
もっとも新陳代謝機能が弱い小生は「武士は食わねど高楊枝」を決め込んで涼しい顔をしていられるが、連れ合いは大変だと思う。タオルを首にかけて噴き出す汗と格闘する様を見ると申し訳ない。
さて8月は6日、9日、15日と、戦争について考えるきっかけとなる象徴的な日が続く。
新聞やテレビも年に1度の恒例行事化した特集記事や番組で愚かな戦争を振り返り、検証する。
戦争協力したメディアの責任をどこまで自覚しているのか、心許ない危うさはあるものの情報開示という面では必要な作業だ。あの時何があったのか?なぜ分けも分からないまま戦争へと駆り出されたのか?戦後65年経ち戦争を知る人は少なくなった。
戦時中は帝国海軍航空隊の基地があったわが町でも今年初めて「平和展」が開かれた。
造船所に飛行場、通信基地など、いろんな人から断片的に聞いていた当時のことをまとめて展示しており、興味深かった。ただ資料の少なさと展示方法は今後の課題だろう。
当然日本軍は一切の資料を残していないため、米軍の記録を参考にしたという。こんな田舎の小さな基地まで詳細に調べていた米軍には恐れ入る。
昨夜たまたまNHKで「"玉砕"隠された真実」を見た。アッツ島で頼みの援軍も派遣してもらえず全滅した部隊の生還者の証言は、大本営作戦司令部の無責任と無慈悲を伝えていた。
ちょうど文庫本になったので遅ればせながら、百田尚樹著の「永遠のゼロ」を読んだばかりだった。孫が零戦搭乗員だった祖父のことを調べようと祖父を知る人を訪ね歩く。いろんな人の話から浮かび上がってくる「臆病者」と言われた凄腕パイロットの姿と彼の心情。よくぞ書いてくれた。
およそ310万人が亡くなった戦争。殆んどがバカな軍エリートに殺されたと言っても過言ではない。
繰り返してはならない過ちを繰り返そうとする輩が蔓延っているのも悲しい現実だ。
いかなる理由があろうとも人と人が殺し合う戦争はあってはならないと思う。