一所不住



シャコンヌ

1994年フランス映画「シャコンヌ」 シャルリー・ヴァン・ダム監督作品
世界的なヴァイオリン奏者、ギドン・クレーメルが音楽と演奏で参加していた。
今日、ギドン・クレーメルのCDを聴いてみようと探したが見当たらない。どこへ行ってしまった?
音楽を聴くと映画のシーンが甦るはずなのに、どうしたものか。15年も前に見た映画だ。

華々しく活躍するヴァイオリニストの主人公が自身の音楽に疑問を感じ出したころ、同じヴァイオリニストの友人が自死した。
そのことがきっかけとなり彼はコンサートホールから離れ、メトロの地下道で自ら欲するまま演奏をするようになる。自分が求めていた真の音楽とは?と答えのない問いかけを続ける。
オペラ歌手だった昔の恋人との思い出を支えにして。
彼の演奏は初めのうち誰も関心を示さなかったが、だんだんと足を止めて聞き入る人が増えていった。
ある日、メトロの工事で地下道からの立ち退きを無視したため、警官に彼のヴァイオリンは壊されてしまう。自分の分身とも言える楽器を壊され悲嘆にくれる彼に、一流の演奏家だった昔の姿を知る仲間が自分のヴァイオリンを差し出した。
彼がヴァイオリンを手にして演奏するのはバッハの「シャコンヌ」。渾身の演奏により見つけた真の音楽。取り囲む人々の前で、求め続けた芸術家としてあるべきものを発見した。


映画を見てからしばらくは、ギドン・クレーメルのヴァイオリンが頭の中で響いて離れなかった。
音楽に限らず、表現者として真剣に考えれば考えるほど深くなる悩みが主題となっていた。
世間の評価と自分の評価は必ずしも一致せず、やりたいことと求められることが違ってくるからやっかいな問題となる。自分に正直であろうとする人ほどドツボにはまってしまいかねない。
映画はいささか理想的かも知れないが、コンサートホールではなく地下道で真の音楽を発見するストーリーになっていて救いがあった。
[PR]
by rurou-no | 2010-04-06 16:48 | 映画
<< ぬけがら チンチン電車 >>


一瞬を、永遠に
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
以前の記事
カテゴリ
メモ帳
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧