古いアルバムめくり
ありがとうってつぶやいた
いつもいつも胸の中
励ましてくれる人よ
晴れ渡る日も 雨の日も
浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても
おもかげ 探して
よみがえる日は 涙そうそう
作詞 森山良子
沖縄の言葉(ウチナーグチ)で「涙ぼろぼろ」という状態を「なだそうそう」と言うらしい。
遊びやら仕事やらで何度も沖縄へ行って、沖縄が大好きになった一人である。
特に音楽や踊り、風俗など沖縄の文化に惹かれている。そして言葉。独特の言い回しやイントネーションに、なんともいえない親しみを感じてしまう。
沖縄へ住むことを真剣に考えていた時期もあった。故郷を飛び出して何年も経っていないという頃にだ。
今はその沖縄に似ていると友だちから言われた故郷の島へUターンした。
やっと手に入れた南の島での生活も、収入を得る手段が少ない現実が前に立ちはだかる。
せっかくの定職を手放すバカな奴は始末に終えない。これから、いったいどうするつもりなのか。
このたび退職の挨拶回りをしていて、つくづく人との出会いを考えさせられた。
お世話になった取材先や記者仲間など、何処へ行っても温かい言葉をかけてくれる。
単に仕事上の関係に留まらず、人として付き合えたと実感を得られ、うれしかった。
「涙そうそう」とまではいかないまでも、心に「じん」とくる。