一所不住



一滴も涸れそうになり悪意満ち

「一滴の水が山から流れると、小川を作りやがて大河となって、世の中を潤す」
「曹源一滴水」の教えが、座右としていつも頭の中にあった。
自分のしたことが、巡り巡って誰かのためになっている。誰にでもその役割と存在価値がある。自らへの戒めとし、また励ましともなってきた、一滴の水。

その一滴が、悪意ある言葉の攻撃が大手を振る時代の風潮の前で、涸れてしまいそうだ。「意気消沈」の四字熟語が目の前を覆う。
体調と気持ちが下降の一途をたどっている。こんなところへ雑文を書いている場合やない。

とりあえずちょっとだけ明るい気分になれたのは、プロ野球日本シリーズのソフトバンクホークス対広島カープの対戦。両チームとも応援していたから、どちらが勝ってもいいと思いながらテレビ観戦した。
毎試合接戦で、手に汗握る好試合の見本のような面白いゲームだった。
結果はホークスの4勝1敗1分になったが、ほんの少しの差であった。

前々回、島の木々が塩害にやられて枯れていることに触れたが、このところヤマザクラがそこかしこで白い花を咲かせている。季節を先取りしているのか、早すぎる開花は、それぞれ法則に従ってやっていることと受け止めよう。

いろいろ書きたいと思っていたけど、頭が痛くて考えられない。今日はここらへんで。

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# by rurou-no | 2018-11-08 10:21

戻れねど戻ってみたき青二才

先月、台風21号の強風に流されたタンカーが関西空港連絡橋に衝突した事故があったばかり、今度は22日、周防大島へ渡る大島大橋へ貨物船が衝突して送水管を破壊した、とニュースが伝えていた。通行止めとなっていた橋は、昨日から片側交互通行で2t以下の車は通行可能になったようだが、送水管の復旧には時間がかかるため当分は断水が続きそうだ。

周防大島といえば8月15日、3日前から行方不明になっていた2歳の男の子を、大分県日出町の尾畠春夫さんが発見したことを思い出す。警察と消防が延べ550人がかりで捜しても見つけられなかったのを、わずか30分で見つけたことにも驚いた。
一躍時の人となった尾畠さんは78歳で元魚屋さん。65歳で店を閉め、被災地でのボランティア活動をしているという。

趣味が登山で、60歳から始めた登山道の整備などボランティア活動には年季が入っている。小学5年生の時、母親と死別し、農家へ奉公に出たのが原点だと話す。これまでの人生で多くの人の世話になった恩返しをしているのだと。「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」と、仏教経典「懸情流水 受恩刻石」を自らに課す。

こんな人を知ってしまうと、我が身の至らなさが恥ずかしくなってくる。散々人様に世話になっておきながら何も恩返しができないまま人生を終えるのか、と思うとやるせない。
若いころ、「誰かの世話になったら、その分を他の誰かに返していく」を実践しようと肝に銘じていたつもりだったが、さてどこまでできたのか。おそらく世話になりっぱなしで、ほとんど返せていない気がする。お粗末で申し訳ない。

高校を卒業して東京へ出た18歳、新聞奨学生として販売店に住み込み新聞配達を始めた2畳ほどの個室が大学生活の出発だった。周りは知らない人ばかりで、知らない世界が無限に広がっているようで新鮮だった。

叶わぬものの戻れるのであれば、あの未知への第一歩を踏み出した地点へ戻ってみたい。一緒にご飯を食べ風呂屋へ通った販売店の家族や従業員の方々、奨学生の先輩らにもう一度会ってみたい(途中で逃げ出したので、合わせる顔がないんやけど)。
結局何者にもなれなかったが、それなりに面白い人生を過ごせた。結果は変わらなくても、また違う道を通ってここへ辿り着いたとしたら、やっぱり楽しい人生になったやろと思う。

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# by rurou-no | 2018-10-25 10:42

節知るや冷え性の足鰯雲

ここにきて、足元の冷えが瘦身を苛めるようになってきた。
体感が「涼しい」から「寒い」へ変化し、空は高く秋の雲がたなびいて、夕焼けは一層鮮やかな色彩を帯びてきた。
どんなに異常気象が続いても季節は正直なもので、時季がくれば秋の役割を果たそうと、移ろいを止めない。

台風25号による被害は「秋の長雨」が去った後、顕著に現れてきた。いつも車で通り抜けるだけで気が付かなかったが、屋根や壁が飛ばされた家が思いのほか多く、小さな山崩れがあちこちで起こっていた。
本土側から島を見ると山が黄土色に変色しているのは、決して紅葉などではない。これは強風と塩害によるものらしい。わが家の庭木もやられたのと同様に、山の木々は見るも無残な姿に変容している。

インドネシア・スラウェシ島の地震は、公式発表で死者2073人、行方不明者680人とされているものの、まだ5000人の行方不明者がいるとの情報もあるそうだ。
地震と津波の怖ろしさは、日本でも鮮烈な記憶が新しい。そして、また次の惨禍が起こる可能性が大きいのだ。

大いなる自然の前で、厄災に脅えながらも単調な生活を繰り返すだけの、小さな存在であることを再認識する。決めたわけでもない時間割に支配されているみたいに、毎日同じ時間に同じことをして一日をやり過ごす。先の見通しもない、今の暮らしがいつまでできるのやら。とりあえず、今日を生きる。それだけだ。

小杉さんが亡くなった。13日付新聞の訃報欄【小杉武久さん(こすぎ・たけひさ=音楽家)12日、食道がんで死去、80歳。葬儀は近親者で営む。東京芸大在学中に即興演奏グループを結成し、60年代、米ニューヨークの前衛芸術家集団「フルクサス」によって作品が紹介される。77年から米のマース・カニングハム舞踊団の専属音楽家を務めた】

彼の即興演奏を何度か身近で聴いた至福の時間は、何物にも代えがたい宝物であった。人柄も素晴らしく、無知な若造にも優しく接してくれた。
音楽の幅広さを知るよすがとなった音は、まだ仕事をしていた耳がしっかり受け止め、からだの中に記憶している。

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# by rurou-no | 2018-10-18 11:04

奪われた島の宝を取り戻せ

30日に投開票した翁長知事急逝による沖縄県知事選は、「オール沖縄」の玉城デニー氏が、日本の政府が総力を挙げて支援した候補を破って当選した。沖縄県民の矜持を示した結果に拍手を送りたい。

経済支援をちらつかせて県民に分断を持ち込み、米軍の植民地としての位置付けを強制する日本政府の姿勢は許されるものではない。
とうに返還されているはずの普天間飛行場の危険性を辺野古基地の問題とすり替えて、辺野古の海の埋め立てを急ぐ理由にするのは詭弁である。
「唯一の選択肢」でなく、選択肢は他にもあるのだ。思考停止もいい加減にしろ!

首相のアメリカへの卑屈さと、沖縄県民への強圧的態度は露骨で見苦しい。
県民の意思ははっきりしている。政府はこれまでの姿勢を反省すべきだ。

「沖縄の経済は基地で成り立っている」というのも真っ赤な嘘で、神話が独り歩きしているに過ぎない。基地がなければ、もっと経済が潤っていただろうことは容易に想像できる。金をばら撒くのではなく、基地を無くしていくことこそが経済発展につながると知っている人が、玉城氏に投票したのだと思う。

同じ30日、台風24号が田辺市付近に上陸した。潮岬で最大瞬間風速43㍍を記録した。
停電は14時間余。実家の方は24時間以上の停電が続いたそうだ。
猛烈な暴風雨の爪痕は街を車で走っているだけでも、屋根や壁が剥がれた家々やシャッターや看板が壊れた店などが目につく。
わが家も駐車場の屋根のアクリル板(約70㎝×3m)が飛ばされた。

実家へ向かう県道は大きな木が倒れ道路を塞いでいたり、電線へ倒れかかったりしていた。実家の裏山も崩れてきている。
近年では最強の台風だった。台風一過、電気工事業者や修理業者が忙しい。
週末には25号が、って、週末ごとに天気が荒れているではないか。

28日、インドネシア中部スラウェシ島でM7.5の地震が発生し、津波は最大6㍍の高さに達したとみられている。800人を超える死者が出ているそうだ。
インドネシアも地震が多い国だ。他人事ではない。

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# by rurou-no | 2018-10-04 10:28

天に墨十五夜の闇虫歌う

24日、「中秋の名月」は灰色に墨を刷いたような曇天で、前夜14番目の月で魅了してくれた美姿は隠れたままだった。
月明りの夜歩きという風情は次の望月までお預け。街灯のある住宅街を抜けた先に「木のトンネル」と呼んでいる森の中を通る道が続いており、ここにも街灯があるのだが消えたまま放置されていて夜の森の暗闇を堪能できる。無事に夜の森を通過できたら、海沿いの「周遊道路」に出る。

いきなり波の音が飛び込んできた。そして波の音と共鳴するかのように、ふだん禿頭爺の耳では聞き取れない虫の声が聞こえてきた。それに呼応して次から次へと虫が鳴き始め、周囲を虫の大合唱に包まれた。さまざまな種の鳴き声を特定することは叶わないが、街灯もなく月明りも届かない暗い中、海鳴りと虫の音の競演は思いがけない贈り物となった。月を愛でる代わりに、役立たずの耳へ御馳走でもてなしていただいた。夜は歩いてみるものだ。

連休中はキャンプのテントで賑わった大芝生も、ひっそりとして闇に沈んでいる。本来ならこの夜は月光を受けて広大な芝生が浮かび、その向こうには月の光を照り返す海が遠くまで見通せたはずだったが、目の前は闇が広がるばかりで、日常を取り戻した安堵感さえ漂う。これで満天の星さえあれば、いつもどおりだったんやけど。

何をしているわけでもないのに、せわしなく日が過ぎていく。ここへ記録しておこうと思っていたことも忘れてしまい、1週間の間に何があったのかさえ分からなくなっている。まあ、行き当たりばったりの備忘録のようなものではあるが、書く前に忘れてしまうようでは、わけない。

とりあえず昨日の出来事。プロ野球、広島東洋カープがリーグ3連覇を達成した。本拠地での優勝決定は27年ぶりだという。めでたし、めでたし。

今朝の気温は、室内で23.1度。急に秋がやってきた。雨が降って昼間も気温が上がらず寒い。冷え性の身には辛い日々を思うだけで、からだが竦む。


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# by rurou-no | 2018-09-27 10:56

而(しこう)して壊れる連鎖人ありて

北海道の地震から1週間が経った。
目に入る山々が尾根筋にわずかな木々を残すだけで、その山肌を露わにしていた空撮の映像には目を疑った。例がないほどの大規模な土砂崩れは、火山灰や軽石で出来た地層によるものらしい。

山裾から一面緑色の田んぼが広がっている。並行して伸びる道路が土砂で寸断されている。山裾には集落が形成され人の営みがあった。「山津波」である。
新聞記事には東西15㌔、南北12㌔、崩壊した場所は100ヵ所以上と出ていた。
41人の方が亡くなり、今もなお1600人が避難生活を送っているという。

一時全道が停電し、液状化現象で道路や住宅が陥没した。断水は5市町村で続いているそうだ。巨大な発電所に依存する方式は、リスク管理上問題を抱えているのはわかっていたこと。政府の無策がこういう時に露わになる。
小規模発電を分散して立地するという簡単なことが出来ていない。さらに、再生可能エネルギーへシフトしていく当たり前のことも。

台風で冠水した関西空港は機能停止が長引き、さまざまなところに影響を及ぼしている。これも、海上埋め立て計画の時点から指摘されていたではないか。
人間の作り出したものなんて、脆弱なものに過ぎないと思い知るべきだ。と、かくいう禿頭爺は、何もできんあかんたれやけど。

ダニの痒みは、だんだん収まりつつある。庭でやられたと思っていたが、ツメダニは室内に生息する種だから、たぶん何年もゴミ置き場と化していた実家の車庫を掃除したとき、食いつかれたのかもしれない。えらい目に遭った。

気分を変えて明るい話題を。8日(日本時間9日)、テニスの全米オープン女子シングルス、大坂なおみ選手が決勝でセリーナ・ウィリアムズを下して初優勝した。弱冠20歳の快挙である。
11日、森保監督の初陣となったサッカー日本代表はコスタリカ代表と対戦し、3対0で勝利した。若手メンバー中心で挑んで、面白いサッカーを見せてくれた。

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# by rurou-no | 2018-09-13 10:32

穢土騒ぐ台風地震ダニ痒し

4日にやって来た台風21号は、その威力で破壊の限りを尽くして通り過ぎて行った。
記憶する中で最強の台風だった。もちろん、情報が瞬時に伝わる今の時代と、情報を受け取る手段の少なかった時代と比べようもないものの、とにかく凄まじかった。

台風馴れした能天気な禿頭爺は、雨戸をすべて閉めてじっとしてればええ、とのんびり構えていたが、どんどん強くなっていく雨と風の音に、ボロ屋は耐えられるやろかと不安が頭をもたげ始め、さすがに緊張感が増していく。

こんな日にも仕事へ出かけた連れ合いから帰れそうにないとの電話を受け、一人で昼ごはんを食べ、洗い物を済ませて、さて台風はどこらへんにいてるのやろかとパソコンを立ち上げた途端、停電になった。真っ暗の中で、午前中は台風情報を確認していなかったことに初めて気がついた。暗いままだと気が滅入ってしまう。雨戸の隙間から外を覗くと、猛烈な雨風が襲ってきた。

夕方、通行止めとなっていた島へ渡る橋が通れるようになったので、一人暮らしの母親の様子を見に行ったところ、島もずっと停電したまま。
夜になってやっと明かりが点き、テレビのニュースでは、すごいことになっていた。

トラックが横倒しになり、乗用車が風に飛ばされている。泉南市では道路際の電柱が軒並み倒れていた。屋根や看板は吹き飛び、工事用の足場は倒れる。関空は滑走路が冠水し、連絡橋にタンカーが流されて衝突していた。街路樹が倒れ、浸水被害が相次ぎ、火災も発生している。

そんなこんなで台風の深刻な被害に心を痛めていたら、今朝未明3時8分、北海道胆振地方で震度7の地震があったそうだ。
この国の政治が壊れていくのを見せつけられる昨今であるが、国土も壊れていくのやなと思わされる出来事が続く。南海地震・東南海地震も近いのやろか。

表題の「ダニ痒し」は、昨日一日、台風で荒らされた後片付けを岬と島の両方で精を出した。どこで噛まれたのか、働き者の両腕をダニに襲われた。症状はツメダニのようだが、前にマダニにやられたところで、片付けのついでに植木の剪定や草取り作業をしていたときが怪しいとにらんでいる。
噛まれた痕が両腕全体に広がって、痒くてたまらん。
ともあれ、「虫も好かん奴」やのうてよかったと、痒みを我慢。

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# by rurou-no | 2018-09-06 10:43

存分にもてなし送る盂蘭盆会

こんな8月になろうとは、思ってもみなかった。この1ヶ月は、度を超えた暑さの中、その暑さをも忘れるくらい、慌ただしい日々を過ごした。
1月に弟が亡くなり、その初盆を仕切る立場となって、慣れないことに追い立てられながら、田舎の仕来りに従って宗教行事の渦へ飛び込んで危うく溺れかかった。

元来、信仰心が少ない罰当たりゆえ、どこか醒めていながらも田舎の風習は大事にしなければ、と決まり事を一つ一つ粛々とこなしていく。菩提寺は臨済宗だから何事も丁寧で、仕事が多い。

1日、初盆の遺族が集まって行事の打ち合わせ。8日、盆踊りの櫓を組み立て。10日、盆棚の組み立て。11日、迎え施餓鬼。14日、棚経。15日、盆踊りの準備と大門大施餓鬼。盆踊り。16日、送り施餓鬼。など、日程を確認。

盆棚は、四段になった棚を組み立て、竹で結界を作り、正面の奥は吊り菓子とほうずきで飾る。竹で5段の梯子を棚へ掛ける。棚の一段目は苫草(真菰?)で編んだ敷物の上に茄子、胡瓜、南瓜、西瓜、トマト、ピーマン、シシトウなどの野菜など。供花も。二段目は林檎、梨の果物とはくせんこう。三段目は菓子と素麺。それぞれ供物台や高月に半紙を敷いて。四段目に遺影と戒名を書いた札。棚の足元には、もろぶたを置いてリンを用意。棚の前に提灯を吊るす。以上、仏様を迎える飾り。

11日から15日までは、地域のほぼすべての家から初盆の御参りがあり、初盆の家族は盆棚のそばで座して迎え、御参りの御礼をする。

14日には、これらの飾りを総入れ替え。一段目の野菜には芋が追加された。それにメロンも。そして仏膳椀が登場。ご飯に一汁三菜。二段目の果物に蜜柑を追加。コップに入った水に花びらを一片。三段目には小さな燈籠提灯を対で。もろぶたには香炉と線香も。これで棚経をいただく。

15日、一段目は前日と同じ野菜、果物に葡萄が加わった。仏膳椀に一汁三菜。二段目も果物に桃が仲間入り。この辺りで「しんこ」と呼んでいる団子を三角錐に積み上げたのが高月に乗って出た。牡丹餅も供える。
昼になると仏膳椀の一汁三菜を下げて、素麺とつゆになった。

16日は仏膳椀に一汁三菜。昼を過ぎたら供物を下げて、精霊様の準備。
精霊流しは精霊舟に提灯を吊り、戒名の札と線香を供え、米と水を一人ひとりが供えて送る。昔はそのまま海へ流し、隣県まで流れ着いた例もあったというが、今は形だけ海に浮かべて、その場で焼却する。地域共同体の皆が浜へ集り、送るやり方は変わらない。

ご先祖様と新仏が帰ってきている間は、三度の食事を共にする意味で、食事のたびに仏膳の上げ下げをすることになる。そこで生活していればなんでもないことだけど、通いの者にとってこれがやっかいだった。実家の台所はプロパンガスも引き上げて食事の用意をすることが難しい。事情を知る親戚のおばさんたちが交代で一汁三菜を用意して助けてくれた。おかげで、なんとかやりくりできた。
もっとも仏膳に限らず盆棚の飾りから細々としたもてなしの手順まで、このおばさんたちがいなければ何も出来なかった。感謝あるのみである。

思い出すに、子どものころは先祖との距離が近く、ふだんの食事も、先に仏壇に上げてから食べていた。そんな時代もあったのに、すっかり忘れてしまっている。
もうひとつ、月遅れの「ぼん」とは別に、旧暦7月15日に「うらぼん」もある。
今年は台風20号による影響で、実家の漏電ブレーカーが壊れる停電騒ぎがあって、それどころではなかった。昨日、やっと新しい漏電ブレーカーが設置された。

目まぐるしい盆行事が済んで、ほっと一息つく間もなく連れ合いの叔母に不孝があった。
体力の消耗と気持ちの落ち込みが重なって、回復できないまま8月が終わろうとしている。

8日、翁長雄志沖縄県知事が急逝した。67歳だった。
16日、アレサ・フランクリンが亡くなった。76歳。
続いて25日、リンゼイ・ケンプ 80歳。26日、ニール・サイモン 91歳。

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# by rurou-no | 2018-08-30 11:33

乱調の美を忘れれば恐のみぞ

台風が東からやって来た。週末に列島を横断した台風12号は、例年とは逆の進路で東から西へと進み、九州を南下して奄美地方に停滞、円を描いて現在は西へ向かっている。
西の空を見て翌日の天気を占うという先人の知恵も今は昔、東の空の雨雲を警戒しなければならないとは、いったいどないなってんねや。

前回の続きになるが、もはや自然の生態系を維持する地球の回復力が、限界値を超えようとしているのかもしれない。生物の多様性が失われ、辛うじて保っていた均衡が崩れる瀬戸際に立たされているとしたら。

世界中で発生している「異常気象」は、地球が悲鳴を上げていると考えてみよう。人間の活動が地球をそこまで追い詰めた結果、もう人間を優しく包み込むことが難しくなってきたのだ。私たちはそのことを深刻に受け止め、真剣に考え行動していかなければ、未来の人びとへバトンを渡せない。

厄介なのは自然環境にとどまらず、人間社会にも多様性が失われ、単一な価値観が大手を振るうようになってきたことだ。誰もが情報端末を手にする中で蜘蛛の巣に絡めとられて、小さな枠の内に取り込まれているにもかかわらず、全てを手に入れたと錯覚、勘違いする者が増えてきた。そして思考すら簡単に操作され誘導されている。嘆かわしい限りだが、本人は気が付いていないから怖ろしくもある。

7月22日千穐楽だった大相撲名古屋場所は、三横綱と新大関が休場して、最高位は角番大関の2人という締まらない番付となった。
優勝したのは13勝2敗の関脇御嶽海。敢闘賞を受賞した豊山や朝乃山ら同世代の力士が頑張って盛り上げてくれた。

角界も世代交代の過渡期にあると思う。3人の横綱は引退したらいい。相撲協会も悪しき体質を改めて仕切り直すべきだ。
テレビでしか見ない相撲ファンだけど、切磋琢磨して鎬を削る若手の相撲の方が断然面白い。興行の観点からも、面白い相撲があってこそだから。

昨晩は、火星大接近の夜だった。
表題は大杉栄の「美は乱調にある、諧調は偽りなり」を、ふと思い出したので。

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# by rurou-no | 2018-08-02 10:26

やがて来るその時が今だとしたら

23日に埼玉県熊谷市で、41.1度という観測史上最高気温を記録したそうだ。
「命に関わる危険な暑さ」「災害レベルの暑さ」と、これまで聞くことのなかった言葉が、気象情報の中で日々繰り返される。
各地で熱中症による死者が続出する毎日は、現実に起こっているのである。

「異常な熱波」といっても、半月も続けば「通常」と認識しなければならない。
やがて、こんな日がやって来ると科学者や研究者が警鐘を鳴らしたのは、半世紀以上も前になるか(少なくとも禿頭爺が知ってから40年経った)。
人類の英知によって獲得した現代文明が、一方で人類を破滅へ導くとは。

生態系の絶妙なバランスによって成り立っている地球の自然環境を、人間の生活や欲望によって破壊するのを止めないと、いずれ制御できない事態を迎える。
「オゾン層」という、わかりやすい説明で喧伝された時期もあった。
あるいは「地球は6度目の大量絶滅期を迎え、人類を含むすべての種が危機にさらされている」とも。

もっとも、私たちは技術革新による恩恵のおかげで、冷房装置というもので快適に過ごす術を得た。但し、冷やした分の熱を外に排出している問題から目を背けたままである。エアコンを止めて扇風機にしたところで電気エネルギーの消費から逃れられない。
禿頭爺がこの夏に始めたのは、保冷剤をタオルに挟んで首を冷やす方法だが、これも保冷剤を冷凍庫で凍らすために電気を使っている。

先日の豪雨災害にしても、植林によって多様性をなくし地盤が弱くなったため山が崩れたり、無理な開発による土砂災害が目についた。また、ダムの放水で町が水没するという何度繰り返されても改めようとしない人災だ。ダムの維持を人命より優先するなんて間違っている。だれが優先順位を決めてるんや!

この南端の町も道路工事で山が削られ、景色がどんどん変わっていっている。
「災害対策」という名目で、災害を呼び起こすことにならなければいいが。

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# by rurou-no | 2018-07-26 10:10


一瞬を、永遠に
S M T W T F S
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