一所不住



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愚図愚図とテレビを前に根を生やす

もしかして初めてかもしれない。プロ野球日本シリーズが始まり、全試合をテレビで観戦している。こんなことって、やっぱり初めてや。
ふだんはテレビで野球中継を見る習慣はないし、贔屓球団はあっても試合結果を翌日の新聞で確かめるだけ。数少ない情報から試合内容を想像して楽しむ程度のファンである。あんまり大きな声で野球ファンとは言えない。

それでもテレビのスイッチを入れたのは、連れ合いが古くからのカープファンであることに加えて、超人大谷選手のプレーを見たいという、よこしまな思いもあった。
それに野村監督時代のカープは好きだったし(森保監督のサンフレッチェが好きなのと同じように)、緒方監督になってからも心情的に肩入れしていた(パはホークス、セはカープと)。

連日4時間の長丁場である。息詰まる熱戦に定位置から動けないまま、(尻に生えだした根を育てながら)カープの応援をしている。
それにしても、テレビを見るのは疲れる。これが球場で観戦していると、球場全体を楽しめて時間もあっという間に過ぎていくものだけど、テレビの画面を通してだと時間もさることながら、からだに負担が大きいような気がする。

さらに長時間視聴の弊害で、目がおかしな具合になってきた。
新聞や本を読んでいても、うまく活字を拾えない。パソコンはとっくにあきらめている(こんなん書いていても)。
目の衰えは今に始まったことではないから気にしない。あと2試合、カープの日本一を見届けるまでテレビの前に居座るで。

「ハイ・レッド・センター」で最後まで存命していた中西夏之さんが23日、脳梗塞で亡くなったそうだ。81歳。
浪曲師の二代目春野百合子さんも25日、亡くなった。89歳。
従軍の経験から戦争を批判した三笠宮も27日に。100歳。

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by rurou-no | 2016-10-28 16:09

思惟深く美(うま)し踏み足疾風(はやて)過ぐ

ラグビーの平尾誠二さんが昨日(20日)、亡くなったそうだ。53歳だった。
日本のラグビー界の牽引車(とりわけ、2019年ワールドカップを仕切れるのは彼しかいないと思っていた)として、至宝的存在ともいえた。
 
禿頭爺がラグビーの試合を見るようになったのは、スタンドオフの松尾雄治がスターだった新日鉄釜石最強時代(日本選手権7連覇を達成した)である。その釜石に、大学選手権3連覇を成し遂げたセンター平尾誠二率いる同志社が挑んだ、82年から84年の戦いは圧巻だった。

英国留学後、神戸製鋼では黄金時代(日本選手権7連覇)を築き上げる。
現役を引退してからも監督兼GMとしてチームを支えた。日本代表監督を務め、後進の指導にも力を入れた。ラグビー界発展のため多大なる貢献をした。
何よりも、先進的な理論は追随を許さなかった。天はニ物も三物も与えるもの、眩しいほどの恰好良さはミスター・ラグビーを体現していた。

スーパースターゆえ年齢を意識したことはなかったが、改めて若い選手をアイドルとして応援していたことに思い到る。少し前、スポーツニュースでチラッと見た姿は、随分痩せていたので心配していたのが、現実になってしまった。

こんな風にある種の出来事とともに昔を振り返ると、ほとんど成長していない自らと向き合わざるを得ず、愕然とする。
世の中や周りの人へ何の役にも立たないまま、ここまできた。

そういえば、18日に現役引退を表明した、広島カープの黒田博樹投手も恰好良かったな。41歳の若さで、禿頭爺よりずっと落着いた大人って感じがした。
メジャーリーグ名門ヤンキースのエースピッチャーから「男気」で古巣カープへ移籍して、リーグ優勝へと導いた。ストイックなまでに自分を追い込み、チームのことを第一に考える姿勢には惚れ惚れさせられたで。

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by rurou-no | 2016-10-21 16:39

理に叶う判断できぬうそ寒し

前回、夏が戻ったとボヤいていたら、その日の夜から秋になった。「物言えば唇寒し秋の風」ってな具合(ちょっと違うけど)で、うそ寒い今日この頃である。
「うそ寒」は、なんとなく寒さを感じる今頃の季節のことだと思うが、もう一つ、心が寒気を感じる意味にも使われる。今日のお題は、世の中全体の空気がうすら寒くなってきているぞ、という方の意味で(どちらかというと)。

職場で旧姓使用を認めるよう求めた裁判で、東京地裁(小野瀬厚裁判長)は11日、「旧姓が戸籍名と同じように使われることが社会で根付いているとまでは認められない」として訴えを退けた。「結婚後も旧姓を名乗る利益はそれほど大きいといえない」と、全く現実を知らない時代錯誤の判決である。ちなみに裁判官は全員男だったそうだ。いつの時代に生きているんやろ。女性の尊厳、人権を何と心得るのか。

政府は、選択的夫婦別姓に反対する代わりに旧姓使用を広く認める、って言ってたんやないのか。裁判官(男)の面子や沽券が、浮世離れをもたらしたとしか思えない。

先月16日、福岡高裁那覇支部であった辺野古移設訴訟の裁判(多見谷寿郎裁判長)でも、「普天間の危険を除去するには埋め立てを行うしかなく、これにより基地負担が軽減される」と政府の言い分を丸のみした判決が出た。基地の危険性を除去するために、さらに大きな基地を建設するしかないなんて、おかしな理屈が罷り通っている。
裁判官が理に叶う判断をできなくなってきたやなんて、どないなってんねん。

15日付朝日に、「家族の助け合いとは」をテーマに3人の意見が掲載されていた。この中で、百地章氏は「夫婦別姓は親子別姓につながり、家族の絆の破壊に拍車をかけます」と述べている。考えを異にする人であるから興味深く読んだが、歴史認識や現実認識に間違いというか思い込みが強く、論に整合性がみられないのは残念だ。
それにこの人は、家族に信頼されたり愛された実感を持てないまま老人になったんやなあと文章の端々から感じ、気の毒でいささか同情の念を覚えた。

ともあれ、憲法に「家族は、互いに助け合わなければならない」と書くなんてもってのほか。憲法の精神を大きく踏み外している。「おまえに言われたないわ」と。

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by rurou-no | 2016-10-15 17:21

なまくらを叱咤するかに夏戻り

「秋の長雨」という言葉に含まれる風情をつゆも感じさせない、梅雨のような蒸し蒸しする雨がやっと上がったと思ったら、「夏」がやってきた。
あれぇ、10月といえば涼しい風が吹く秋やったはずなのに、夏へ戻ってしまうなんて、年寄りいじめやないか。歳をとると暑さ寒さに弱くなるねんど。

これはきっと、禿頭を光らせるだけしか能がないなまくらジジイを叱咤している、と捉えて今回の表題となった。なまくらを指摘されれば、誠に申し訳ないと平身低頭するしかないので、本日の駄文はこれまでといきたいとこやけど、せめて秋ならぬ空きを埋めることだけでもせにゃならん。さて、どしたもんやろか。

万博のシンボルだった「太陽の塔」が、耐震改修工事をして再来年3月から一般公開されることになったそうだ。そういえば、オリンピックの次はまた万博やとアホなことを言い出してるヤツがいるとか。ほんまにバカばっかしで困ったもんや。

4年後のオリンピックにしても、招致での数億円の裏取引に始まって、競技場建設の設計変更やエンブレムの盗作騒動など、けしからんことが続いてもその責任はうやむやに。費用は当初の何倍にもなって、結局誰かが税金を貪り喰ろうているのや。

政務活動費の不正や白紙領収書なんて犯罪やで。みんなやってるから問題ない、と子どもみたいな言い逃れを国会でやりとりしている。恥ずかしと思わんのか。
東京都の市場移転の件にしても、とうの昔から豊洲は土壌汚染が半端やないから危ないと言われていた。食べ物を扱う市場にイメージの悪化はわかっていたはず。あかんていうてたやろ、いったい誰が豊洲に決めたんや。誰が儲けたんや。

と、いつの間にか、なまくらが口喧しいジジイになってしまっている。テメエのことを棚に上げて他人の批判をするのは、世渡りの常道なり。
禿頭を低頭すると眩しいてかなんやろから、きばったって。

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by rurou-no | 2016-10-07 15:55


一瞬を、永遠に
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