一所不住



薬研(やげん)の湯

本州最北端下北半島へ行ったのは何年前だったろうか。
目的地は半島の最東端にある尻屋崎と最北端にある大間崎、そして霊場恐山。

尻屋崎は、風が吹き抜ける最果ての地というイメージが強い。一面の草原で辺りには何も
建物はない。ただ馬が草を食んでいただけであった。先端に尻屋崎灯台が立つ。
この灯台は東北最初の灯台として、1876年(明治9年)にイギリス人の設計で建てられた。
日本で初めての自家発電による電気式灯台として知られている。

大間崎には灯台はなく、その先にある弁天島に大間崎灯台がある。白と黒の横縞模様が
印象的だ。ちなみに弁天島は弁天神社があるだけの無人島。灯台マニアの同級生 J 君は
島へ渡ったのか、今度聞いてみよう。大間漁港はマグロ一本釣りで話題のところだ。大間は
そこへ辿り着くまでの寂寞とした津軽半島の光景が、地の果てへ向かっている気分にさせる。

霊場恐山はイタコの口寄せで有名である。恐山菩提寺は、高野山 比叡山と並ぶ三大霊場。
恐山へは車でも行けるが、私は山道を歩いて登ることにした。そこで不思議な体感をした。
結界というものがあるのかどうか、ある地点を過ぎた途端に空気が変わった。歩いていたから
こそ感じたのだと思う。身体を包む何かが変わったのである。冷たい風が肌を舐めた。

三途の川を渡ると宇曾利湖があり、極楽浜、賽の河原、血の池地獄、と自然の舞台装置が
出来上がっている。湖の青緑に澄んだ色と硫黄の強い匂い。河原のここかしこに石が積まれ
色鮮やかな赤い風車が回っていた。現実感がなくなってしまいそうになる。寺山修司の映画
「田園に死す」 のシーンがそのままそこにあった。んっ?!映画の中へ入ったのか?

恐山を下りてから、薬研温泉~奥薬研温泉へと向かった。今回は行数が尽きたからこれまで。
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by rurou-no | 2007-06-09 15:49 |
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一瞬を、永遠に
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