一所不住



ゲル

長いこと 「パオ」 という言い方に馴染んでいた。これは中国語 「包」 からきてるらしい。
モンゴル高原に住む遊牧民の、伝統的な移動式住居を 「ゲル」 と呼ぶ。
真柱を中心にして円形に骨組みを作り、羊毛のフェルトで覆ったドーム状の天幕である。

扉や窓がつけられ、煙の抜け道となる天窓が開いている。
正面奥に仏壇。中央には囲炉裏があり、暖をとったり料理をしたりする。
仏壇に向かって左側が男、右側が女の居場所と決まっていて、おのずと家具などの
配置も決まってくる。常に移動を繰り返す為、必要最小限の物しか持たない。

モンゴルは憧れの地の一つであった。チンギス・ハーンへの憧れも含めて。
広大なモンゴル高原を馬で疾走するのが、子どものころからの夢だった。
「兼高かおるの世界の旅」 というテレビ番組だったと思う、ナーダム(草原の祭り)を紹介
していた。モンゴル相撲の鷲の踊り、そして子ども競馬。一緒に馬で走りたかった。

まだ、モンゴルへは行ったことがない。
10年ほど前、民族学博物館であった 「大モンゴル展」 で本物のゲルを展示していた。
中へ入ると羊の匂いがして、少しだけモンゴルの空気に触れた気がした。

「大草原て云うても羊の糞だらけやで」 と聞かされたこともある。それでもそこで大の字
に寝転び、馬頭琴の調べと民話に耳を傾け、満天の星空の下でホーミーが聴けたら
どんな気分かなぁと 夢だけは持ち続けていたい。
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by rurou-no | 2007-01-31 14:05 |
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