まだ行ったことがない、パキスタンのペシャワール。
ハイバル峠の麓、アフガニスタンとの国境にある町。
この街の朝は祈りで始まる 朝日に向かってじいさんが立つ
この街の朝はチャイで始まる ヤギのミルク沸かすにおいがする
昔この国へ攻めてきた時 仏像の首を切り取った人の
血が流れてるとは思えない やわらかいパキスタニが歩いてくる
花の都ペシャワール 荒野に咲く街
生き急ぐことはない 死に急ぐこともない
やわらかいパキスタニが歩いてくる
豊田勇造 「花の都ペシャワール」 より
国境の町の常として幾度も戦渦に巻き込まれて、そのつど帰属する国が変わったりした。
そうした町だからこそ交易が盛んとなって、バザールができ人々が行き交うようになる。
様々な民族や宗教が入り乱れて、活気のある町が作られていった。
前々から行きたいと思っていた ペシャワール。ガンダーラの中心都市として栄えた。
あのタリバンを養成した神学校がある町。この学校はもともと、アフガニスタン難民の
子どもたちへの教育の機会を保障する 宗教的喜捨の精神から始められたものという。
行ってみたいところは、まだまだいっぱいある。中央アジアもそのひとつ。
ペシャワールからは 〈桃源郷〉フンザも そう遠くはない。けど、フンザは観光客が多い
というから イメージの世界だけの方がいいのかも知れぬ。