一所不住



   ふるさとの 訛りなつかし
   停車場の 人ごみの中に
   そを聴きにゆく        石川啄木


旅する者にとって 駅は、特別な存在である。
未知の世界へ 一歩踏み出す時、また様々な体験を胸に 我が家へと
帰り着く時、必ず駅を通過する。
駅は未来へ開かれた、時間の窓でもある。

例に漏れず私も 駅には一方ならぬ思いがある。
知らない土地へ行って、最初にその土地の人と接触するのが 駅だ。
そこは情報を仕入れる場所であり、日が暮れると宿泊する場所にもなった。

鉄道を利用した旅から、バイク・ツーリングへと 旅のスタイルが変わってからも
駅の近くを通ると、思わず立ち寄らずにはいられなかった。
大事にされている駅、ほったらかしにされている駅、駅には駅の事情があるのが
よく分かる。とりわけ最近増えている無人駅は、表情がバラエティに富んでいる。

駅は 大勢の人と人が交錯し、人の数だけドラマが展開する。 願わくば、駅の
ホームか待合室で 日がな一日 人を眺めて過ごしてみるのも 趣向だと思う。

因みに 島っ子にとっての最初の駅は、港の桟橋であった。
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by rurou-no | 2006-12-31 13:07 |
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一瞬を、永遠に
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