我が家で 流行りの言葉が、二つある。
「おいよ、つらいよっ」 と 「ふわぁるいよっ」
どちらも この地方の方言で、それぞれ意味があって使われているが、
我が家では 殆ど意味もなく使うことが多い。
会話の合間に 茶化したり、単に言葉を返すためだけに用いたりする。
ボケたり、ツッコんだりの リズムのようなものである。
30年以上も離れていると、たとえ生まれ育った土地であっても 他所の地
という風に見えたりすることが たまにある。
それゆえ懐かしさとともに、新しいことの発見や驚きの連続でもある。
上記の二つの言葉は、聞いたときに 懐かしさと言葉の面白さを感じて
真似をするように使い出した。
前者は、少しだけ困った時などに発するが あまり困っていないニュアンスも
含まれていたりするから なんとなく面白い。
後者は、恰好が悪いといった意味。つまり世間体を気にした言葉で、世間体の
概念がない私たちには とてもユニークな言葉であった。
旅をした時、土地の人が話す言葉で その地が好きになったりすることがある。
コミュニケーションの手段として 重要であるにも拘らず、山一つ越えただけで
話し言葉が違っていたりするから ややこしくていい。