そして、「無理も通れば道理になる」 のか。
15日の参議院本会議で、改悪教育基本法が成立した。
戦前の「忠君愛国」教育の間違いを反省し、敗戦後にできた 教育基本法の精神が、
時代の逆行を思わせる 国家管理の教育行政を正当化する方向へと 変えられる。
子どもたちのことを考えると、慙愧に堪えない。
今回の法案成立に当たっては、やらせのタウンミーティング問題も露呈した。
自作自演の猿芝居、そこには民意どころか 官意しかない。
プロセスにおいて こんなデタラメや反則技をしたら、元からやり直すのが当然だ。
それなのに、無理やり押し通すとは よほど如何わしいに違いない。
そもそも教育現場の荒廃は、みんな同じでなければという 歪んだかたちの平等主義、
軍隊式の体操や行進に見られる かたちを変えた全体主義が、影響を及ぼしている。
そこでは異質なものが排除されていく。いじめの要因でもある。
それぞれ違うことこそが 大切で、認めるべきなのに。
それに、子どもは大人の行状をよく見ている。そしてその真似をするものだ。
無為徒食で 無知蒙昧な輩が 無為無策で 無理無体な 無理難題を 無理往生す。
無間地獄へ落ちてしまえとの 無慈悲な叫びも 空しく 霧中に消えてしまうのか。
無芸大食 無学文盲でも 無我夢中に 無味乾燥な世を生き 無病息災を 無邪気に
感謝して 無念無想 無欲恬淡で 夢幻泡影と 無常迅速を知らされる。