一所不住



手に余る十万年を誰が見る

28日、経産省は放射性廃棄物を地下に埋める「適地」を公表した。新聞記事によると、国土の3割が「好ましい」地域に該当するという。「好ましい特性」と合せると6割か。地図を見る限り、列島の海岸線がほとんど含まれている。あほらし。

こんな狭い国土で、しかも地震や火山が多い土地だ。地下300m以上深く埋めるとはいえ、放射能が低レベルまで下がるのは10万年を要する。そんな途方もない時間を誰が見張っていてくれるのか。無責任にも程がある。
学術会議ですら、「万年単位で安定した地層を確認することは、現在の科学的知識と技術的能力では限界がある」としているのに。

そもそも、この国の原子力政策は、原発の使用済み燃料の処分方法を曖昧にしたまま始まった。その後、再処理して再使用するという大風呂敷を広げたが、それでも使用済み放射性廃棄物が残るのを避けられなかった。この核燃料サイクル計画は、予想通り、ほどなく破綻した。「文殊の知恵」とはならず、1兆円を超える税金をドブに捨てるようなことをやらかしただけだった。

福島第一原発の事故で、稀代の詐欺師も尻尾を巻いて逃げ出すような、「安全神話」の嘘があからさまになったにも拘わらず、また新しい「神話」をでっち上げて、政府は原発を再稼働した。
原発を動かすと、それだけ高レベルの放射性廃棄物が増える。現状でも使用済み燃料の保管場所が満杯だというのに。たとえに倣うと、トイレのないマンションの部屋にうんこがあふれてきているようなもの。うんこは臭いを我慢すればいいけど、放射能は臭わない代わりに人体を破壊するぞ。

10万年に亘って我々のうんこを引き受けなければならない世代のことを考えると気が遠くなる。せめて自分のうんこの始末は、自分でするのが筋ではないか。
今一番しなきゃいけないのは、うんこを増やすことでなく、うんこの始末に技術を結集させることである。経産省も小手先の誤魔化しはやめてもらいたい。
まず、原発を止めろ。

沖縄の基地問題だって、日本に米軍基地が必要だと思うなら、本土でまんべんなく引き受けるべきだ。利益だけを得てリスクを他人に押し付けるやり方は、フェアじゃない。
辺野古に新基地を作るべきでないし、高江のヘリパットもしかり。
米軍は基地建設費も維持費も出してくれるからいてあげている、というスタンスだろう。
禿頭爺は、とっとと引き揚げてくれ、という立場である。

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by rurou-no | 2017-08-03 11:10
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