「秋の長雨」という言葉に含まれる風情をつゆも感じさせない、梅雨のような蒸し蒸しする雨がやっと上がったと思ったら、「夏」がやってきた。
あれぇ、10月といえば涼しい風が吹く秋やったはずなのに、夏へ戻ってしまうなんて、年寄りいじめやないか。歳をとると暑さ寒さに弱くなるねんど。
これはきっと、禿頭を光らせるだけしか能がないなまくらジジイを叱咤している、と捉えて今回の表題となった。なまくらを指摘されれば、誠に申し訳ないと平身低頭するしかないので、本日の駄文はこれまでといきたいとこやけど、せめて秋ならぬ空きを埋めることだけでもせにゃならん。さて、どしたもんやろか。
万博のシンボルだった「太陽の塔」が、耐震改修工事をして再来年3月から一般公開されることになったそうだ。そういえば、オリンピックの次はまた万博やとアホなことを言い出してるヤツがいるとか。ほんまにバカばっかしで困ったもんや。
4年後のオリンピックにしても、招致での数億円の裏取引に始まって、競技場建設の設計変更やエンブレムの盗作騒動など、けしからんことが続いてもその責任はうやむやに。費用は当初の何倍にもなって、結局誰かが税金を貪り喰ろうているのや。
政務活動費の不正や白紙領収書なんて犯罪やで。みんなやってるから問題ない、と子どもみたいな言い逃れを国会でやりとりしている。恥ずかしと思わんのか。
東京都の市場移転の件にしても、とうの昔から豊洲は土壌汚染が半端やないから危ないと言われていた。食べ物を扱う市場にイメージの悪化はわかっていたはず。あかんていうてたやろ、いったい誰が豊洲に決めたんや。誰が儲けたんや。
と、いつの間にか、なまくらが口喧しいジジイになってしまっている。テメエのことを棚に上げて他人の批判をするのは、世渡りの常道なり。
禿頭を低頭すると眩しいてかなんやろから、きばったって。