処暑は過ぎても、そうそう涼しい風が吹いてくれるほど甘くはない。少し動くだけで禿頭からの湧水は止まるところを知らず、またその流れを調整するあるべきものがないばかりに、流れるにまかせるしかない。どれだけ水分を補給しようとも、禿頭から湧いて出てしまうことになる。
この夏は梅雨のない北海道に長雨が続き、台風がこないはずだったのに3つも通過して猛威を振るった。気圧配置の関係と説明されているが、台風の進路は東へ移動し、「台風銀座」という懐かしい言葉を冠されていた紀伊半島は、いまだ台風の上陸がない。東から西へと逆走している10号がUターンして、来週くらいに直撃しそうな気配だけど。
24日、イタリアとミャンマーで大地震が発生し、どちらとも古い町並みが壊滅状態で多数の死傷者が出ているそうだ。
地球という星は、どこにいても安全なところはない。自然災害だけでなく、人間同士の殺し合いがいつでもどこでも当たり前に行われているのだから。
書いていて、地球の心配はわかったから、あが(自分)の心配をせぇ、と思わず突っ込みを入れてしまうくらい、体調が落ち着かない。安静にしていれば、なんとかやり過ごせるものの、薬を手放せないとは情けない限りである。
若いうちは勝手に早死にすると決めて、後先考えずに走り回ったため、どうもここにきてガス欠気味になってきているような気がする。かといって水分補給みたいに簡単にいかないからやっかいや。
新聞訃報欄=【精緻かる品格のある芸でファンを引きつけた人形浄瑠璃文楽の人形遣いで人間国宝の吉田文雀(よしだ・ぶんじゃく、本名塚本和夫〈つかもと・和夫〉)さんが20日午後9時12分、心静止のため兵庫県西宮市の病院で死去した。88歳だった。】
【「戦争絶滅」を訴え続けたジャーナリストむのたけじ(本名・武野武治)さんが21日、老衰のため、さいたま市の次男宅で死去した。101歳だった。】
艶なる芸のみならず、文楽の生き字引だった文雀さん。100歳を超えても反戦を訴え続けた、むのさん。どんなふうに歳を重ねていくべきか、それぞれ範を示してくれた。