一所不住



藪医者の薬味箪笥

日が経つのが早い。もう木曜日や。すっかりネタ切れというか考える力が衰えてきて、ここへ記す文字さえ出てこなくなった。やれやれ、あっ「や」からやった。
からっぽのあたま、ここは前にも使った姑息な手段で空白を埋めることにしよう。
 
久しぶりに非常時切り札の『ことわざ故事金言小事典』を開いてみたら、あるある。
というわけで、今日のタイトルは面白い添え文があったので採用したまでで、他意はない。

藪医者の薬味箪笥・・・腕まえのとぼしい者は、かえって、ぎょうさんに道具をそろえていることのたとえ。【類】下手の道具立て
近ごろ、古本屋街に「なんでもよい、豪華な全集ものを一そろえ届けてほしい。」という注文が多いという。”衣食足りて礼節を知った”のだろうか、新築した住居の応接間に知的アクセサリーとして誇示しようという魂胆。それだったらなにも本の内容は必要ないわけで、現にアメリカなどでは背表紙だけの陳列用全集が売られているという。だが、これを笑ってもいられない。評論と名がつく中に、誰々博士はこういった、某教授はこういう、と引用だけでうめつくし、

ありゃりゃぁ、やぶへびやった。たかがジジイの戯言に引用を多用してきたことを言い当てられ、まさに引用先から諭されてるやないか。藪医者の薬味箪笥に同じてか。
たしかに、そやなと納得してしまう。自分では存分に楽しんだ人生やったけど、客観的に見たら表面だけは取り繕っていても中身は空っぽのままやったかもしれん。
あぶない、あぶない、人生を振り返るとこまでいってしもた。

先日なにげにテレビを見ていたら、3坪の家を建ててふつうに暮している人が紹介されていた。鴨長明の方丈庵や西行の西行庵もかくや、と思わず見入ってしまうほど、コンパクトで無駄なく本当に必要なものだけで生活が成り立っていた。
起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半、人が生きていくのってシンプルな行為なんやと再認識した。真似はできないまでも、そうした思いだけは忘れないでおこう。
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by rurou-no | 2016-05-12 14:27
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一瞬を、永遠に
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