こんなに長い梅雨は知らない。お日さんが仕事を忘れたとしか思えないくらい、雨雲の長逗留で鬱陶しい日が続く。例年なら暑さをぼやいている時季に寒さをぼやくなんて、ほんまに7月かいなと文句の一つも出ようというもの。地球の生態系が壊れてしまったんやろな。
各地の集中豪雨は、半端やない雨量を記録している。台風が3つも同時発生なんて、これまで聞かなかったことが起きている。地震に火山の噴火と、この列島は沈没寸前なのか。
今日やっと雨が上がり、厚い雲の隙間から懐かしい青空がちょっとだけ見えた。
さて「相撲節会」とは、奈良・平安時代、7月7日七夕に宮中で行われていた年中行事である。
贔屓力士だった豊真将関が大河ドラマへ出たのは、これやったんやね。
いよいよ、新大関照ノ富が話題を集める名古屋場所が、12日に初日を迎える。
スポーツつながりで、この1ヶ月楽しませてくれたサッカー女子ワールドカップのことを少し。
試合開始時間がこちらの早朝だったおかげで、日本代表チームの全試合をテレビ観戦できた。
老人は早朝に強いからね。それに主のいない母屋のテレビを勝手に見れるし。
グループリーグは試合内容も低調で、それほど強くないのがバレた日本代表、というよりも他のチームがレベルアップして力の差が少なくなってきたのだと思う。それでも決勝トーナメントでは試合巧者ぶりを発揮し、負ける気がしないまま順調にアメリカとの優勝戦まで勝ち上がった。
結果は準優勝。ランキング4位という現実。独・米・仏上位3国との実力差は歴然としていた。
組み合わせに恵まれたとはいえ、W杯準優勝はすごいことだ。チームワーク、献身的なプレー、美しいパスサッカー、等々印象に残るシーンはいくつも挙げられる。鉄壁のセンターバック、安心して見ていられた舵取り役のボランチ、攻守に活躍したサイドバック、それぞれが出し惜しみしない働きをした。彼女らへ手厚いサポート体制を、もっと考えてもらいたい。
突出して膨大な予算となる新国立競技場建設が強行されようとしている。競技場は競技者のためにあるべきなのに、建築家のデザイン優先はそもそも本末転倒であるし、決定に至るまでの過程も不可解なまま明快な説明がない。建設費用も、本来なら地域スポーツの環境整備と充実のための分まで取り崩して、スポーツ文化向上の足を引っ張る。いったいだれを喜ばせたいんや、デタラメがまかり通っているのだ。バカの首に鈴をつけて止める手立てはないのかい。