一所不住



一言居士

似た言葉に「直言居士」というのもある。「直言居士」は良いことは良い、悪いことは悪いとはっきり伝えることで相手を思いやる懐の深さが感じられるが、「一言居士」のほうはとにかく一言言っておきたいと自分だけしかないような印象か。
ただ前者の正論に対して、後者には愛嬌があるような気がする。
いずれにせよ歯に衣着せぬ物言いは、発言力のない者の代弁者として痛快である。

若いころは年取ったら、直言居士というほどかっこよくはなれぬまでも、一言居士くらいに何かにつけ口出しをして、煙たがられるジジイになるのも面白いかもしれないと思っていた。
ところがこの歳になって気付いたことがあった。老人は何事もよく知っていて性格も穏やかな存在である、というのは作られたイメージに過ぎないのだ。実際は子供みたいに我儘になるだけ。
それに、たいして物知りでもない。これは自分のことだけど。これでは一言は発せられない。

せいぜい、この場へ一言居士的な戯言を書き散らすのが、関の山といったところか。
そこで今日の戯言。カープファンの連れ合いが「黒田のことが載っている」とムック本を持ち帰ってきた。妹が買ってきていたらしい。近ごろ流行っている「日本称賛」本である。
インターネットに投稿された外国人のコメントを集めたもので、「同じだけの反対意見があるかもしれません」と編集・発行人は逃げ道を作っているくらい、ゴミ箱直行レベルの内容だった。

拾い読みをしていて、誰かが言った「便所の落書き」という言葉を思い出した。便所の落書きにはまだユーモアがあるが、この本は都合のいいコメントだけをつまみ食いして、悦に入っているという気持ちの悪さしかない。
これだけすごいのだ、と自慢(自己愛)することで優位に立って相手を見下すというのは、例のヘイトスピーチと根は繋がっている。それにネトウヨ君たちも仲間なんやろな。

まるでこの国のソーリと同じではないか。そうか、ネトウヨもヘイトスピーチも日本称賛ブームもこいつのオトモダチが仕掛けた同じ流れの中にあるんや。まったく困ったもんだ。
この国の行方を左右する重要な国会審議の場でも、質問に答えず中味のない詭弁で誤魔化してばかりいるバカのアベは、国会軽視で懲罰委員会のお仕置きをするべし。知性なき権力者は国を危うくする最大のリスクである。末期癌のように増殖してだんだん手をつけられなくなってきているのが恐ろしい。
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by rurou-no | 2015-06-18 13:47
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