一所不住



「怪優」と呼ばれた人

三国連太郎さんが亡くなったそうだ。
16日付新聞によると <「飢餓海峡」から「釣りバカ日誌」まで幅広く味わいのある演技を見せた俳優の三国連太郎(みくに・れんたろう、本名佐藤政雄〈さとう・まさお〉さんが14日午前9時18分、急性呼吸不全のため死去した。90歳だった。>

映画は監督名で観ていた小生にとって、俳優名で映画館へ足を運んだ数少ない中に三国連太郎がいた。その役作りへの姿勢が常軌を逸するほどであることから、「怪優」「奇人」といわれた。
スクリーンを通してさえそのただならぬ雰囲気は感じられ、役を演じているというよりも、役を生きていると思わせるほど真に迫った芝居を見せていた。

引き続き引用 <1951年、木下恵介監督の「善魔」で三国連太郎という新聞記者役でデビュー。役名をそのまま芸名にした。二枚目として売り出されたが、まもなく強い個性を生かした性格俳優に転じ、内田吐夢監督の「飢餓海峡」では冷徹な殺人犯、今村昌平監督の「神々の深き欲望」では南の小島で生きる男を演じるなど、社会派映画や文芸作品、コメディーなどに幅広く出演。テレビや舞台でも活躍した。>

養父が被差別部落出身という複雑な実人生から、差別や不条理が存在する社会への怒り、自らの体験による戦争に対するすさまじい憎悪があったという。社会派作品とされる映画への積極的な出演も、そうしたものが根底にあったからだろう。

前出作品のほかに印象に残る映画を挙げると、『荷車の歌』(59、山本薩夫)、『飼育』(61、大島渚)、『破戒』(62、市川崑)、『越後つついし親不知』(64、今井正)、『にっぽん泥棒物語』(65、山本薩夫)、『怪談』(65、小林正樹)、『襤褸の旗』(74、吉村公三郎)、『金環蝕』(75、山本薩夫)、『復讐するは我にあり』(79、今村昌平)、『ひかりごけ』(92、熊井啓)など。

『警察日記』(55、久松静児)は、「二枚目俳優」当時に出演した古きよき時代の喜劇だ。森繁久弥、十朱久雄、東野英治郎、左卜全、三木のり平、伊藤雄之助、宍戸錠(新人)、沢村貞子、杉村春子、飯田蝶子ら錚々たる共演者に囲まれて、美青年の警察官役が似合っていた。
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by rurou-no | 2013-04-18 15:09 | 映画
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