タイトル(「く」から)は別の語にするつもりだったが、昨日(14日)投開票が行なわれた串本町の議会選挙に意外な結果が出たので、それを取り上げることにした。ちなみに投票率は76%だった。
世の中には選挙になると俄然元気が出たり、急に愛想が良くなったりする手合いが多いのは何やろか?とわかってはいても、相容れない違和感がある。
小生の場合は、社会的な問題に強い関心を持ってはいても、選挙で投票した候補が当選したためしがめったにないから、お祭り騒ぎを横目にますます白けていくのだ。
国政選挙、県知事選、県会議員選では、意中の候補者はいないため、「もっとも嫌じゃないのはだれか」を選ぶしかない。それが町レベルになると、日ごろ接することがあったり、同級生が出たりと、知らないわけではない連中が雁首を並べるゆえ、選挙結果もそれなりに気になる。
さて、今回の選挙、まず町長選は当初立候補を表明していた町議は病気で倒れ、前町長も告示直前に病気入院で断念した。泡沫候補と目されていたもう1人も、現町長の関係者に呼び出されたあと(又聞きなので真偽は不明)立候補を取り下げた。結果、現職が無投票で当選。
町長陣営の謀略説が流布するのは、流れからして無責任な町の噂として当然ありうるだろう。
一方、町議選は定数が3減で、15席に22人が立候補して乱立状態だった。
昨夜の開票時間中は激しい雷雨が続き、これは結果が荒れるな、と面白がってたらその通りになって、驚きと落胆が待っていた。当選したのは新人4人(1位、2位、6位、7位)と現職11人。
冒頭で「意外な結果」としたのは、落選した現職4人は、押しなべて「真面目に議員活動をしていた」と一定の評価をしていた人ばかりだったこと。逆に当選した中には、議会で一度も質問に立つことがなかったり、資質に問題があったりする議員がいる。こんな議員に票を入れる人がいるなんて、と思う議員も余裕で当選している。田舎の選挙は親戚の数が当落を左右するのか。
さらに仕事が出来ない役立たず(あちこちで聞いたから町民の一般的な認識だろう)、と有名だった新人が退職して間もないのに議員先生になった。やっぱり親戚が多いのか。
面識はないが、26歳の若者は残念ながら落選。そして今回も女性は立候補すらなかった。