今週はずっと暑かった。12月だというのに「夏日」を記録するほどで、こんなんでええのかいな、と複雑な心境である。「冷え込む」という予報が出ている週末が怖ろしい。
暖冬は暖房費が節約できるから、貧乏人には有難いのだが、やはり四季がはっきりしていてこそ、豊かな自然環境が育まれるというもの。冬の寒さがあっての、という物や事には有難くない温暖化現象だろ
近ごろ特に感ずるのは、メディアの体たらくである。
かの米国では、あの大統領が発する「フェイクニュース」の一言で、嘘と実が反転してしまうのが日常となってしまったが、どちらが真実が分かりやすい。
ところが、この国では嘘や誤魔化しが検証もされずそのまま報道されるので、本当のことが見えなくなっている。権力の横暴を監視するはずのメディアは、権力の前に腰が引けて、あまつさえその代弁者に成り下がってしまった。
政府は辺野古米軍基地建設へ向けて、14日にも辺野古の海へ土砂を投入するという。
沖縄の民意を踏みにじり、問答無用の力づくで工事を急ぐのは、何を意味するのか。
戦争末期に本土の防波堤とされ、戦後は捨てられた73年前と何も変わっていない。こんな理不尽を許してはならない。
自国の民を大事にしない、弱者を痛めつけ強者におもねる政府の姿勢は、ある意味一貫している。沖縄の問題は本土の私たちの問題でもあるのだ。
原発事故によって土地を奪われ住居も仕事も奪われた、福島の避難者はまだ4万人もいるというのに、事故はなかったかのごとく原発を再稼働し、破綻したはずの高速増殖炉「もんじゅ」の後継炉の計画さえ発表した。
首脳会談で「一致した」とは、トランプの言いなりになるとの表明である。貿易の関税しかり、軍事兵器や戦闘機をどれだけ言い値で買わされるのか。
プーチンとも「一致」して、北方領土問題を後退させた。向こうの思うつぼだ。
何しろ外交ができないから、国益を安売りして何かした気になっているうつけである。
衆議院の「衆議」とは、多人数で意見を出し合って議論、相談すること。
行政側は法案の元になるデータが間違いだらけだし、質問にはまともに答えず問題をはぐらかしてばかり、立法側はスケジュール通りに強行採決するしか能がない。自公維の議員は仕事を放棄している。これほど形骸化した国会は、国民を愚弄するものである。馬鹿にされている民は、もっと怒らなければいけないのに。
洗脳され、国のために死ぬことが美徳とされた戦前への回帰が、じわじわと進行している。メディアに騙されるな。